「腹筋と背筋の関係って、どうなのかな?」と思っているあなた。3つの点を見ていきます。
- 同時に鍛えられる
- 筋肉の大きさは背筋
- ほかの筋肉との関係
これで、見えてくるはず。さらに、トレーニングもご紹介します。そして、バランスを考えることも大事。痛みを防ぎ、姿勢も正しくできる。これで、安心して、過ごせますよね。さあ、読み進めてください。
腹筋と背筋の3つの関係
腹筋と背筋の関係を3つにまとめました。
- 同時に鍛えられる
- 筋肉の大きさは背筋
- ほかの筋肉との関係
それでは、確認していきましょう。
1:同時に鍛えられる
まず、トレーニングすると、同時に鍛えられます。腹筋と背筋は、コインの表裏のような関係。片方が縮めば、もう一方が伸びる。



伸びる、縮むは、どちらも必要
この筋肉が伸びる方向は、トレーニング用語で、こう言います。
- 縮むこと…ポジティブ
- 伸びること…ネガティブ
先ほども言った通り、関節を動かす時、全てこの筋肉の動きをします。だから、どちらとも、必要です。
2:筋肉の大きさは背筋
背筋のほうが、大きい筋肉ですね。実際に絵で比べてみましょう。
〇:腹筋…313㎤
- 腹直筋(ふくちょくきん)…170㎤
- 腹斜筋(ふくしゃきん)…143㎤
〇:腹直筋(ふくちょくきん)…170㎤

〇:腹斜筋(ふくしゃきん)…143㎤

〇背筋…合計1,008㎤
- 僧帽筋(そうぼうきん)…458㎤
- 広背筋:こうはいきん)…550㎤
〇:僧帽筋(そうぼうきん)…458㎤

〇:広背筋:こうはいきん)…550㎤

パーソナルトレーニングジム(トレーナー1人に対し、会員1人を教えるジム)で「背中を鍛えろ!」と言われる理由は、使うカロリーも大きいからです。
3:ほかの筋肉とのつながり
最後に、ほかの筋肉との「つながり」を見てみましょう。
背筋は肩、腰との関係が大きい
背筋は、肩や腰との関係が大きいですね。

腹筋は胸、腰との関係が大きい
腹筋は、体の表側なので、胸と腰の関係が深いです。

これで、関係性が分かったはずです。
4種類、18の鍛え方
そして、腹筋と背筋の鍛え方をご紹介しましょう。次の4つです。
- 1:腹筋
- 2:横っ腹のトレーニング
- 3:腕立て伏せ
- 4:ブリッジ
1:腹筋 8つ
腹筋はこちらになります。
- 1-1:イスに座って、上体を維持し、足を伸ばす
- 1-2:イスに座って、上体を維持し、90度に曲げた足を上げる
- 1-3:イスに座って、上体を維持し、伸ばした足を上げる
- 1-4:壁に足を付けて、上体を起こす
- 1-5:90度に曲げた足を上げて、上体起こし
- 1-6:仰向けになり足を90度に曲げて、上げ下げするもの
- 1-7:仰向けになり、足を伸ばしたまま、上げ下げするもの
- 1-8:鉄棒などにぶら下がり、90度に曲げた足を、上げ下げするもの

それでは、確認していきます。
1-1:イスに座って、上体を維持し、足を伸ばす
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- いすの座るところ(座面)をつかむ
- 体を安定させる
- 太ももと、胸が付くように、体を丸める
- お腹を縮める

- 足を伸ばしながら、腹筋を伸ばす
- 上半身も少し後ろに倒しながら
- 息は吐きながら

- 足をまっすぐにして、腹筋をしっかり伸ばす
- これで1秒キープ

- お腹を縮めながら、足を曲げる
- 上半身も前に倒す
- 腕の力はなるべく使わない
1-2:イスに座って、上体を維持し、90度に曲げた足を上げる
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- いすの座るところ(座面)をつかむ
- 体を安定させる
- 足を90度くらいに曲げる
- 足を浮かせると、より負荷が大きい

- お腹を縮めて、足を上げる
- ひざを胸につけるように
1-3:イスに座って、上体を維持し、伸ばした足を上げる
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 足を伸ばす
- 足は床につけないと、負荷が大きくなる

- 足を伸ばしたまま、上げる
- お腹を縮めるようにする
- 太ももを胸につけるイメージで
1-4:壁に足を付けて、上体を起こす
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 壁に足をつけると、体が安定させる
- 手は、頭の上

- お腹を見る感じで、縮める
- 手は頭の上のまま
1-5:90度に曲げた足を上げて、上体起こし
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- ひざを90度に曲げて、足を上げる
- 手は頭の上

- お腹を見ると、腹筋が縮まる
- 背中は床につけたまま
1-6:仰向けになり足を90度に曲げて、上げ下げするもの
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- ひざを90度に曲げる
- 足は浮かせる
- 腕で床を抑えつけて、体を動かさない

- お腹を縮めるようにして、足を上げる
- 足の筋肉を使わない
- 息は吐きながら

- 太ももが、床の角度は90度
- ひざの角度は90度

- お腹を伸ばしながら、足を下ろす
- 息を吸いながら
- 体を動かさないまま
1-7:仰向けになり、足を伸ばしたまま、上げ下げするもの
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 伸ばした足を浮かせる
- 両腕で床を押し付け、体を安定させる

- 伸ばした足を上げる
- 腹筋を縮めるように
- 息を吐きながら

- 伸ばした足を天井に向ける
- ここで、1秒キープ

- 足を伸ばしたまま、下ろす
- 息を吸いながら
1-8:鉄棒などにぶら下がり、90度に曲げた足を、上げ下げするもの
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 手を肩幅に広げる
- 足は床についてもOK

- ひざを曲げて、足を上げる
- お腹を縮めながら

- ひざを90度に曲げて、キープする

- 足を下ろしながら、息を吸う
- 「A」に戻る

以上、8個でした。
2:横っ腹のトレーニング 4つ
腰の横のトレーニングもご紹介します。
- 2-1:横になり、前腕と足で支え、腰を上げ下げする
- 2-2:イスに座って、逆の「ひじ」と「ひざ」をつける
- 2-3:イスに座って、伸ばした逆の「手」と「足」をつける
- 2-4:仰向けになって、逆の「ひじ」と「ひざ」をつける

それでは、同じように、コマ送りで解説します。
2-1:横になり、前腕と足で支え、腰を上げ下げする
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 前腕と足の横で、体を支える
- 腰を落とす

- 腰を上げる
2-2:イスに座って、逆の「ひじ」と「ひざ」をつける
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- ひざを曲げて、足を浮かせる
- 手は頭の上

- お腹をねじる
- 逆の「ひじ」と「ひざ」をつける
(絵では、右ひじと左ひざ)

- 「A」に戻る

- お腹をねじる
- 逆の「ひじ」と「ひざ」をつける
(絵では、左ひじと右ひざ)
2-3:イスに座って、伸ばした逆の「手」と「足」をつける
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 腕と足を伸ばす
- 足は浮かせる

- お腹をねじる
- 逆の「手」と「足」をつける
(絵では、右手と左足)

- 「A」に戻る

- お腹をねじる
- 逆の「手」と「足」をつける
(絵では、左手と右足)
2-4:仰向けになって、逆の「ひじ」と「ひざ」をつける
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 右ひじと左ひざをつける
- お腹をねじる

- ひじとひざを離す
- 逆側にねじる

- 左ひじと右ひざをつける
- お腹をねじる

- ひじとひざを離す
- 逆側にねじる
これも腹筋、背筋に関係しますからね。
3:腕立て伏せ 2つ
腕立て伏せも、背筋を鍛えるトレーニングです。腕を閉じると、腕と背中に負荷がかかりますからね。
まずは、ポイントをイラストで確認
まずは、ポイントをご紹介しましょう。
【①:手の位置は、胸の下あたり】

【②:肩を引き寄せる】

【③:わきをしめる】


【④:肩から動かない】

【⑤:腰から動かない】


これらのポイントを意識して、次の2つの動きを確認します。
- 3-1:テーブルに手をついて
- 3-2:普通の腕立て伏せ
それでは、見ていきましょう。
3-1:テーブルに手をついて
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- テーブルや台、階段などに、手をついて
- テーブルや台なら滑らないように
- 手・足も滑らないように

- 2秒かけて、息を吸いながら、体を下ろす

- 胸をテーブルや台に、つかないようにして、1秒キープ

- 息を吐きながら、体を上げる
- テーブルや台の「かど」に手を痛めないように
3-2:普通の腕立て伏せ
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 腕立て伏せの形のまま、1秒キープ

- 2秒かけて、息を吸いながら、体を下ろす

- 床との間は、拳1つ分ほど
- このまま1秒キープ

- 息を吐きながら、体を上げる
- 2秒かけて「A」に戻す

今までとは、全く違う腕立てになりますよ。
4:ブリッジ 4つ
ブリッジももちろん、鍛えられますね。
- 4-1:仰向けになり、腰を上げるもの
- 4-2:手を後ろについて、腰をあげるもの
- 4-3:普通のブリッジ
- 4-4:フロントブリッジ
4-1:仰向けになり、腰を上げるもの
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 仰向けになり、ひざを立てる
- 腕は、胸の前で組む

- 息を吐きながら、腰を上げる

- ひざ、お腹、肩、頭を一直線にして、1秒キープ

- 息を吸いながら、腰を下ろす
4-2:手を後ろについて、腰をあげるもの
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 腰は90度ほど
- 手の指は、お尻に向ける

- 息を吐きながら、腰を上げる

- 胸、お腹、足は一直線に

- 息を吸いながら、腰を下ろす
4-3:普通のブリッジ
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆

- 手と足で体を支える
- 体は少し腰を落とし気味に

- 腕と足で、股関節を上げる
- 息は吐きながら

- 頭も浮かす
- 1秒キープする

- 息を吸いながら「A」に戻す
4-4:フロントブリッジ
フロントブリッジとは、両腕、足のつま先で体を水平に保つトレーニングです。
◆イラストで「流れ」「ポイント」を確認◆


- 前腕と足のつま先で、体を支える
- 体は一直線上に

腹筋、背筋、両方が鍛えられます。
さらに負荷をかけるなら、片手、片足にしましょう。
◆「左腕」と「右足」◆

◆「右腕」と「左足」◆


プルプル震えるほど、辛いですよ。
バランスの目安は、2つ
バランスの目安は、次の2つを考えましょう。
- 腰が痛くない
- 姿勢が正しい
これも大事なことですからね。
1:腰が痛くない
まず、腰が痛くないこと。バランスの悪さが、腰痛を引き起こします。
2:正しい3つの姿勢
正しい姿勢をキープできれば、バランスがいい証拠です
◆猫背になると◆

◆お腹も出た感じになる◆


- ①:スマホを使うとき
- ②:座るとき
- ③:立つとき
では、確認します。
①:スマホを使うとき

- スマホは、目線の高さ
- スマホを持つ手は、一直線に
- 持っていない手で、スマホを持つ手を支える
- 深く座る
- 足は床につける
②:座るとき

- 深く座る
- パソコンを使うなら、ひじを机に置く
- 足は床につける
③:立つとき

- 肩を引き寄せる感じで
- 頭、肩、腰、かかとが一直線になるように
(壁についた感じで)
- 両足バランスよく体重をかける

今すぐにチェックしてください。
まとめ
腹筋と背筋は、体の中心部分(体幹:たいかん)。だから、不調なども、集まってくる場所です。ここを大事にすると、あなたの体調は改善されます。さあ、早速始めましょう。
これはもう「見たまま」ですよね。