「腹筋と背筋を同時に鍛えられるかな?」と思っているあなた。
ある程度は鍛えられます。筋肉の種類と、動きを確認しましょう。さらに具体的なトレーニングを、9つ解説します。
- 1:うつぶせで、広げた腕を背中側に引き寄せる
- 2:フロントブリッジ
- 3:腹筋ローラー
- 4:腕立て伏せ
- 5:ブリッジ
- 6:仰向けになって、足上げ
- 7:上半身を回転させるもの
- 8:ロングブレス
- 9:ドローイン
これで、やるべきことが分かる。早速、始めましょう。
腹筋と背筋は、ある程度同時に鍛えられる
腹筋と背筋は、ある程度同時に鍛えられます。なぜなら「伸びる」「縮む」を同時に行うから。
伸びる・縮むの動きに違いがある
例えば、分かりやすい「腹筋ローラー」をご覧ください。
【腹筋は縮む、背筋は伸びる】

【腹筋は伸びる、背筋は縮む】

このように「コインの表裏」のような動きになります。

筋肉の種類を見ると、全ては同時に鍛えられない
筋肉の種類を見ていくとわかりますが、全て同時に鍛えられません。


はい。これだけあります。
その1:3種類の腹筋
①:腹直筋(ふくちょくきん)

- お腹の伸び縮みで使う
②:腹斜筋(ふくしゃきん)

- お腹をねじる動きで使う
③:腹横筋(ふくおうきん)

- 深呼吸で使う
その2:3種類の背筋
①:僧帽筋(そうぼうきん)

- 肩を上げる・腕を上げる時に使う
②:広背筋(こうはいきん)

- 腕を上下、左右に動かすのに使う
③:脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)

- 背筋を伸ばす、首を動かす時に使う
例えば、上体起こしは、腹斜筋や腹横筋、広背筋をあまり使いません。ほかのトレーニングも同じで、全ての筋肉を同時に使う筋トレはないのです。

だから「ある程度、同時に」と、お話ししているのです。
9つのトレーニング
それでは、腹筋・背筋を鍛えるトレーニングをご紹介しましょう。
- 1:うつぶせで、広げた腕を背中側に引き寄せる
- 2:フロントブリッジ
- 3:腹筋ローラー
- 4:腕立て伏せ
- 5:ブリッジ
- 6:仰向けになって、足上げ
- 7:上半身を回転させるもの
- 8:ロングブレス
- 9:ドローイン

それでは
- 鍛えられる筋肉
- 動き
- コツ
を、イラストで1つずつ確認します。
1:うつぶせで、広げた腕を背中側に引き寄せる
まずは、うつぶせで、腕を背中側に引き寄せるものです。
〇:鍛えられる筋肉
- 腹直筋
- 脊柱起立筋
〇:2コマで動きとコツを確認

- 両手を広げる
- うつぶせで寝る

- 背中を伸ばす
- 腕を背中に引き寄せる感じで
2:フロントブリッジ
フロントブリッジとは、うつぶせになって、腕と足のつま先で支えるものです。
〇:鍛えられる筋肉
- 腹直筋
- 腹横筋
- 脊柱起立筋
〇:形とコツを確認


- 前腕と、足のつま先で体を支える
- 体を一直線上にする
- まずは「30秒」
- その後「45秒」→「1分」と「15秒ずつ」伸ばす

2分できるなら、次のように、片腕と片足にしましょう。
〇:左腕と右足

〇:右腕と左足

3:腹筋ローラー
腹筋ローラーも、かなりつらいトレーニングですよね。
〇:鍛えられる筋肉
腹直筋
- 広背筋
- 僧帽筋
- 脊柱起立筋

ここは3つ、ご紹介しましょう。
- 3-1:ひざをついて、体の半分まで進む
- 3-2:ひざをついて、全部進む
- 3-3:足のつま先をついて、全部進む

では、イラストで、動きとポイントの確認です。
3-1:ひざをついて、体の半分まで進む
〇:2コマで動きとコツを確認

- 腹筋ローラーと、ひざで体を支える
- お腹を縮める

- 体の半分まで進む
- お腹を伸び縮みさせる
3-2:ひざをついて、全部進む
〇:4コマで動きとコツを確認

- 腹筋ローラーと、ひざで体を支える
- お腹を縮める

- お腹を伸ばして、腹筋ローラーを進む

- 体を一直線にする

- お腹を縮めて、腹筋ローラーを戻す
3-3:足のつま先をついて、全部進む
〇:4コマで動きとコツを確認

- 腹筋ローラーと、足のつま先で体を支える
- お腹を縮める

- お腹を伸ばして、腹筋ローラーを進む

- 体を一直線にする

- お腹を縮めて、腹筋ローラーを戻す
4:腕立て伏せ
腕立て伏せも両方鍛えるいいトレーニングです。
〇:鍛えられる筋肉
- 腹直筋
- 僧帽筋
- 脊柱起立筋

こちらは2つです。
- ひざをついて
- 普通の腕立て伏せ

では、早速、見ていきます。
4-1:ひざをついて
〇:4コマで動きとコツを確認

- 手は胸の下、わきをしめる
- ひざをつく
(この場所で、負荷の調整ができます)

- 息を吸いながら、体を下ろす
- わきを締めて、肩を背中に引き寄せるように

- 胸と床が拳一つほど、あける
- この体勢で、1秒キープ

- 息を吐きながら、体を上げる
- わきは締めたまま
4-2:普通の腕立て伏せ
〇:4コマで動きとコツを確認

- 手は胸の下、わきをしめる
- 体は一直線に

- 息を吸いながら、体を下ろす
- わきを締めて、肩を背中に引き寄せるように

- 胸と床が拳一つほど、あける
- この体勢で、1秒キープ

- 息を吐きながら、体を上げる
- わきは締めたまま
5:ブリッジ
ブリッジは背筋に負荷をかけたトレーニングです。
〇:鍛えられる筋肉
- 腹直筋
- 広背筋
- 脊柱起立筋

こちらも、次の2つ。イラストとポイントを確認です。
- 仰向けになって、ひざをつけて、腰を上げる
- 足を伸ばして、手を後ろについて、腰を上げる
5-1:仰向けになって、ひざをつけて、腰を上げる
〇:4コマで動きとコツを確認

- 腕は胸の前で組む
- 足を床につけて、ひざを立てる

- 息を吐きながら、腰を上げる

- ひざ、腰、胸、肩、頭が一直線に

- 息を吸いながら、腰を下ろす
5-2:足を伸ばして、手を後ろについて、腰を上げる
〇:4コマで動きとコツを確認

- 体を直角に
- 足を伸ばし、かかとをつける
- 手の指は背中に向ける

- 息を吐きながら、腰を上げる

- 胸、お腹、足は一直線にする

- 息を吸いながら、腰を下ろす
6:仰向けになって、足上げ
仰向けになっての足上げも、2つの筋トレをご紹介しましょう。
〇:鍛えられる筋肉
- 腹直筋
- 広背筋
- 脊柱起立筋

ここも、2つ取り上げます。
- 90度に曲げた足を上げる
- 伸ばした足を上げる
6-1:90度に曲げた足を上げる
〇:4コマで動きとコツを確認

- ひざは90度に曲げる
- 足は浮かせたまま
- 両腕は床を押して、体を安定させる

- お腹を縮めて、足を上げる
- 足の筋肉を使わない
- 息は吐きながら

- ひざ、股関節の角度は90度のまま

- 息を吸いながら、お腹を伸ばして、足を下ろす
6-2:伸ばした足を上げる
〇:4コマで動きとコツを確認

- 足を伸ばしたまま
- 床にはつけない
- 腕を床に押し付け、体を安定させる

- 腹筋を縮めて、伸ばした足のまま上げる
- 息は吐きながら、行う

- 体の上まで、引き上げる
- 腕は床に押し付け、体を安定させたまま

- 腹筋を伸ばして、足を下ろす
- 息は吸いながら、行う
7:上半身を回転させるもの
上半身を回転させると、腹斜筋が鍛えられますね。
〇:鍛えられる筋肉
- 腹斜筋
- 脊柱起立筋

こちらは3つ、お話しします。
- 上半身を回す
- イスに座って、ひじとひざをつける
- イスに座って、伸ばした腕と足をつける
7-1:上半身を回す
〇:2コマで動きとコツを確認

- 顔と下半身は真正面を向く
- 上半身だけを回す

- 上半身だけ、左に回す
- 顔と下半身は真正面のまま
7-2:イスに座って、ひじとひざをつける
〇:4コマで動きとコツを確認

- イスに浅く座る
- 手を頭の上につける
- 足は床から離すと、より負荷が上がる

- 「右ひじ」と「左ひざ」をつける
- お腹をねじりながら

- 「A」に戻す

- 「左ひじ」と「右ひざ」をつける
- お腹をねじりながら
7-3:イスに座って、伸ばした腕と足をつける
〇:4コマで動きとコツを確認

- 両腕、両足を伸ばす
- 足は床を浮かせて

- 右手と左足をつける
- 体をねじりながら

- 「A」に戻る

- 「左手」と「右足」をつける
- お腹をねじりながら
8:ロングブレス
ロングブレスは腹横筋を鍛えます。また、両手を力いっぱい閉じることで、広背筋にも刺激が行きますね。
〇:鍛えられる筋肉
- 腹横筋
- 広背筋
- 脊柱起立筋
〇:3コマで動きとコツを確認
【息を吸うとき】

- 腕をまっすぐ上げる
- 足は少し前後にずらす
- 腰を少し反らす
(反らし過ぎると、腰を痛めます。)
- 鼻から3秒で吸う
【息を吐くとき】


- 腕を思いっきり閉じる
- 7秒かけて、口から息を吐き「切る」
- 必ず息を吐き切る
9:ドローイン
〇:鍛えられる筋肉
- 腹横筋
- 脊柱起立筋
〇:4コマで動きとコツを確認


- 鼻から息を吸う
- 大体、5秒ほど
- お腹はへこませる


- 口から息を吐ききる
- 大体7~10秒ほど
- お腹はさらにへこませる

かなり満足したはずです。
まとめ
腹筋と背筋の関係は大事です。バランスが悪いと、痛みや不調が出てきますからね。このトレーニングをして、綺麗なお腹周りを作り上げましょう。
トレーニング用語では、縮む動きを「ポジティブ」伸びる動きを「ネガティブ」と言います。