「一週間で腹筋を割りたいな」と思っているあなた。



水分が減るのと、割れた腹筋が見えるのは、別問題です。その点もお話ししましょう。
体脂肪率と、そのお腹を絵で確認します。そして「むくみ取り」が本当のダイエットのスタートになることも事実。あせらずに、しっかりと歩みましょう。
これで、あなたは理想の体に近づく「道」が分かります。早速、始めます。
1週間で腹筋を割るには「むくみ取り」しかない
1週間で腹筋を割るためには、むくみを取りましょう。このむくみとは「体に余計な水分がたまること」。これを無くせば、腹筋が浮き上がる可能性も出てきます。
腹筋は誰もが割れている
ちなみに、腹筋は誰もが割れています。それを隠しているのは、脂肪や水分。だから、これを無くすのです。


はい。次の5つをご紹介しましょう。
むくみを取る5つの方法
むくみを取る方法は、次の5つです。
- マッサージ
- 入浴
- 有酸素運動
- 塩分を控える
- 糖質制限
「まず、やるべきこと」が分かりますね。
1:マッサージ
マッサージをすると、直接、余計な水分を押し出せます。コツは「心臓に向かって」「軽く」行うこと。これで、毛細血管(もうさいけっかん:体中にある細い血管)が傷つかず、水分が通れます。
2:入浴
お風呂に入ると、体が温まります。これで、血行(けっこう:血液の流れ)が良くなり、いらない水分も、血液と一緒に流れるのです。
3:有酸素運動
有酸素運動も、血行が良くなりますね。全身を動かすので、当然です。コツは、軽めに行うこと。
いきなりキツイ運動をすると、筋肉に栄養や水分をため込みます。なぜなら、厳しい環境には、これらが必要で、体にとどめようと働くから。逆に「むくむ」のです。


はい。だから「軽めに」が大事です。
4:塩分を控える
塩分を控えるのも、いい方法です。味が濃いものを取ると、体の濃度を一定にしようと、水分を多くとどめます。


言われてみると、簡単なことですよね。
5:糖質制限
糖質制限も、むくみを取ります。糖質とは甘いお菓子や、ごはん・パンなどに入っている栄養の1つ「糖質」を抑えるものです。

理由は、先ほどの塩分と同じです。余計な水分は不要ですからね。
これら5つの方法が有効です。
脂肪は無くならない
むくみを取っても「脂肪」は無くなっていません。つまり、あなたが目指す「本当の方法」とは違います。
「あなたの理想の腹筋」と「体脂肪率」を絵で確認する
あなたの理想の腹筋と、体脂肪率を絵で確認しましょう。

- 健康的な体脂肪率
- 割れた腹筋は見えない

- うっすら、割れたのが見える
- 引き締まった印象
- きちんとした「食事管理」が必要

- 割れた腹筋がはっきり見える
- かなり引き締まった印象
- 厳しい「食事管理」が必要

- ボディビルの大会に出るほどの体脂肪率
- 健康的には、あまりよくない
- 大きな腹筋が見える
- 脂肪を削る作業が必要

おそらく「10~15%」が、あなたの理想なはずですよね?
短時間でのダイエットは、体の負担が大きい



短時間で効果があるものとして、次の2つを、お話ししましょう。
- 絶食
- 運動のし過ぎ
体を壊してまで、細くなる必要はありません。
1:絶食
まずは「絶食」。何も食べなければ、痩せますよね。当然です。



絶食は筋肉を壊す
絶食すると、脂肪を分解しにくい体になります。なぜなら、筋肉を壊すから。何も食べないと、基礎代謝(きそたいしゃ)と呼ばれる「生活に必要な最低限のカロリー」すら、体内に入りません。
これは、とても危険な状態。だから、体は「エネルギーの貯金」である「脂肪」を大事なものとして、取っておく。その代わり、分解して使うのが「筋肉」。これを「糖新生(とうしんせい)」と言います。
つまり、筋肉が落ちた「痩せにくい体」になってしまう。

見せたい腹筋を壊す。これはいけません。
2:運動のし過ぎ
運動のし過ぎも「1週間くらいなら可能」と思いますが、おすすめしません。


ケガしやすい
無理すると、ケガしやすいです。そして、ひじ、ひざなどの関節を痛めると、時間がかかり、日常生活でも影響が出ます。
関節にある「腱(けん:筋肉と骨をつなぐもの)」や「靭帯(じんたい:骨と骨をつなぐもの)」は血管が通っていません。だから、血液で色々な栄養を送れず、治るのに時間がかかるのです。
こうなると、仕事や子育て、家事に影響が出る。

何のためのダイエットか、わからなくなりますよね。
脂肪1キロ減るためには
さらに、脂肪1キロ減るために、必要な運動を計算してみましょう。「脂肪1キロは7,200kcal」になります。これを「30歳、50キロの女性」が運動で使うとなると…。
- 運動の強度(メッツ)×
- 運動時間(時間)×
- 体重(キロ)×
- 1.05=
つまり
- ウォーキング 27時間
- ジョギング 22時間


- ウォーキング 【270時間】
- ジョギング 【220時間】

1週間は「168時間」しかありません。つまり「不可能」。
さらに、1日3時間行ったとしたら「2~3か月」かかります。
だから「1か月2キロ」が「理想のペース」と言われているのです。
「むくみ取り」を、ダイエットのスタートにすべき


先ほどの「むくみを取ること」で、ダイエットを始めましょう。「有酸素運動」と「糖質制限」で始められます。
有酸素運動は、脂肪を分解するホルモン「カテコールアミン」を出す
有酸素運動は、脂肪を分解するホルモン「カテコールアミン」が出ます。これは論文で証明されていることです。
〇カテコールアミンの働き
脂肪動員の引き金になるのは、アドレナリンやノルアドレナリンなどの、カテコールアミンとよばれるホルモンである。
~(中略)~
カテコールアミンの血中濃度が高まり、脂肪細胞表面の受容体に結合する。これに応答してペリリピンがリン酸化されると、CGI-58はペリリピンから離れ、かわりに ATGL と相互作用することによって、この酵素を活性化する。またペリリピンがリン酸化されることによって、HSL は脂肪滴にアクセスできるようになる。HSL 自身のリン酸化も、脂肪滴へのアクセスと活性化に寄与する。
このように、多くのタンパク質や酵素が脂肪滴表面で協調してはたらくことにより、大規模な脂肪分解が起こると考えられる。
〇 有酸素運動
また,(有酸素運動の)連続法では運動中の血中アドレナリン,ノルアドレナリン,成長ホルモン,遊離脂肪酸およびグリセロール濃度が増加し,濃度の低下が認められた.
だから、痩せるわけですね。
糖質制限は「1日120~150g」で、ダイエット効果がある
糖質制限も「1日120~150g」にしましょう。このダイエット効果も、論文で証明されています。
一方、世界的に糖質制限食の研究結果の報告が蓄積され、1 日の糖質摂取量を120gあるいは150g以下にするような食事法が血糖、体重、血圧、脂質といったメタボリックシンドロームの構成要素のすべてに有効であることが示されている。

まとめ
1週間で腹筋を割るのは、かなり大変です。ただ、それを「本物のダイエットのスタート」にするなら、とてもいいこと。私がダイエットについて、全てをかけて書いた記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
むくみを取りましょう。「むくみ」とは、お腹などに、水分がたまること。
これで結果が出るかもしれません。