「40代になったら太るのかな」と不安なあなた。その理由は次の通りです。
- 1:年齢による4つのマイナス
- 2:子育てがひと段落した
- 3:外食が多くなった
- 4:飲み会が多くなった
- 5:ホルモンバランスが変化した
そして、綺麗を作るダイエットを行いましょう。食事と運動で、必ず体は変わります。最後にストレスについて。ダイエットで解消すると、必ず成功します。これで、不安も無くなる。176㎝、65kgの体型を27年間維持している42歳の私の言葉。


さあ、早速始めていきましょう。
40代女性が太る5つの理由
40代女性が太る理由は、次の5つです。
- 1:年齢による4つのマイナス
- 2:子育てがひと段落した
- 3:外食が多くなった
- 4:飲み会が多くなった
- 5:ホルモンバランスが変化した
1つずつ確認しましょう。
1:年齢による4つのマイナス
まずは年齢による色々なマイナスです。具体的には、こちら。
- 基礎代謝
- 行動量・運動量
- 筋肉量
- 褐色脂肪細胞(かっしょくしぼうさいぼう)
だから、あなたは太りやすいのです。
その1:基礎代謝
基礎代謝とは、1日に使う最低限のカロリーのこと。これは「年齢」「体重」「身長」で決まります。実際に計算式を見てみましょう。
ハリス・ベネディクト方程式(改良版)を使って基礎代謝量を計算しています。
男性
- 13.397×【体重(kg)】
- +4.799×【身長(cm)】
- -5.677×【(年齢)】
- +88.362
女性
- 9.247×【体重(kg)】
- +3.098×【身長(cm)】
- -4.33×【(年齢)】
- +447.593
つまり20代と比べて、80~120kcalも少ない。これでは、食生活が同じでも、ご飯1杯分多く食べている計算になります。

その2:行動量・運動量
行動量・運動量も減ります。20代は、友人・同僚と色々な場所に行ったり、スポーツジムに通ったりした。
しかし、それも徐々に減り、今では、外に全く出ない休日もある。これでは、使うカロリーも減るばかりです。
その3:筋肉量
行動・運動しないので、当然、筋肉も減ります。しかも、落ちるスピードはかなり速い。私がボクシングジムに通っていた時、トレーナー(教えてくれる人)から、このような話を聞きました。

プロレスラーが、普通の体になるのに、1か月もかからないんだよ。
あの熊のような大きな体が、30日以内で、普通に戻ってしまう。筋肉は簡単に小さくなるのです。
その4:褐色脂肪細胞
褐色脂肪細胞とは「エネルギーをたくさん使う脂肪」です。
一方、筋力トレーニングに伴う筋肥大に関連する新規の筋肉シグナルPCG-1αアイソゾームのCG-1α4が刺激となりmeteorin様物質が増加することが報告されている。このmeteorin様物質が、誘導型褐色脂肪細胞に働きかけて熱産生を起こすことも分かってきた。つまり、運動刺激が安静時のミトコンドリア呼吸、エネルギー消費の増加につながる可能性が示唆されている。
これも、年齢で働きが衰えます。
さらに、褐色脂肪細胞の発熱能力は通常、熱産生が行われている骨格筋の70 ~ 100倍あるといわれており、相当のパワーを褐色脂肪細胞がもっていると考えられます。しかし、成人の褐色脂肪細胞の数は加齢により減少していきます。私も20年来、褐色脂肪細胞の研究を行っていますが、この加齢による褐色脂肪細胞の消失が、肥満を引き起こす要因になっているのではないかと考えています。

年齢を重ねると、こういったことが出るのです。
2:子育てがひと段落した
行動量と関係しますが、子育てがひと段落するのも、理由の1つですね。子供の遊び相手には、体力がいります。幼稚園や保育園、学校に行けば、その時間が空いてしまう。さらに、誰もいないから、お菓子に手が伸びる。これで太るのです。
3:外食が多くなった
外食が多くなるのも、原因になります。特に野菜などは、意識しないと、不足しがち。しかも、メニューを見ると「これも!」と、頼みすぎて、食べてしまうのです。
4:飲み会が多くなった
飲み会が増えたのも、大きい理由ですね。アルコールには、色々な力があります。それは次の通り
- アルコールと食欲
- アルコールを分解する力
- アルコールとカロリー
- 居酒屋のメニューのカロリー
こちらも、1つずつ確認です。
その1:アルコールと食欲
アルコールには、食欲を増やす力があります。飲むと食べたくなりますよね。この力を利用したのが、コース料理などの前に出てくるお酒「食前酒:しょくぜんしゅ」です。

これで、料理の美味しさを、より増やすのです。
その2:アルコールと睡眠
アルコールを飲むと、深く眠れません。なぜなら、分解に時間と労力がかかるから。例えば、こちらをご覧ください。
私どもの実験結果によると、消失速度の平均値は男性でおよそ1時間に9g、女性で6.5g程度です。ビール中ビン1本(20g)が、分解されるのにおよそ男性では2.2時間、女性では3時間程度かかります。これはあくまでも平均値ですから、目安と考えてください。
飲み会で「ビール中ビン1本」では終わりません。だから、睡眠に影響が出るのです。
その3:アルコールとカロリー
アルコールにも、カロリーがあります。これを「エンプティカロリー」と言い、脂肪にならず、使われます。
ただ、使っている間、おつまみや、脂肪のカロリーは使われません。だから、太るのです。
アサヒ スーパードライ 350ml
- 【147kcal】
キリン 氷結R シチリア産レモン 350ml
- 【157.5kcal】

お酒だけ飲めばいいんですけどね。そういった人は少ないです。
その4:居酒屋のメニューのカロリー
居酒屋のメニューのカロリーは「値段と同じ」と言われています。実際に見てみましょう。
熱々サイコロステーキ
- 590円
鶏なんこつの唐揚げ
- 390円
チーズポテトもち
- 490円
焼き鳥盛り合わせ(5本)
- 690円
「何となく、合っている」と納得しますよね。つまり、あなたが支払う「金額」が「摂ったカロリー」でもあるのです。

そう考えると、怖いですね。
5:ホルモンバランスが変化した
最後に、ホルモンバランスが変化したこと。これで、太りやすくなるのです。
脂肪を分解するホルモンがある
ホルモンには、脂肪を分解するものがあります。これは「カテコールアミン」と呼ばれるもの。
脂肪動員の引き金になるのは、アドレナリンやノルアドレナリンなどの、カテコールアミンとよばれるホルモンである。
~(中略)~
カテコールアミンの血中濃度が高まり、脂肪細胞表面の受容体に結合する。これに応答してペリリピンがリン酸化されると、CGI-58はペリリピンから離れ、かわりに ATGL と相互作用することによって、この酵素を活性化する。またペリリピンがリン酸化されることによって、HSL は脂肪滴にアクセスできるようになる。HSL 自身のリン酸化も、脂肪滴へのアクセスと活性化に寄与する。
このように、多くのタンパク質や酵素が脂肪滴表面で協調してはたらくことにより、大規模な脂肪分解が起こると考えられる。
さらに、これを邪魔する「インスリン」と言うホルモンもあるのです。
インスリンはカテコールアミンによる脂肪分解を抑制し、脂肪分解抑制作用をもつホルモンとして重要である。
だから、バランスが崩れると、太りやすくなるのです。
綺麗になるには、食事と運動
綺麗になるには、食事と運動を改善しましょう。その理由は、次の2つです。
- 食べた物でのみ、体は作られる
- 運動だけが、あなたの骨と筋肉を作る
1つずつ、見ていきましょう。
1:食べた物でのみ、体は作られる
食べた物でのみ、体は作られます。あなたの肌も、髪も、爪も、筋肉も、骨も、全てです。だから、あなた自身も変わるのです。例えば、次の2つを比べてください。
- ポテトチップスとハンバーガーで出来た体
- バランスの取れた食事で出来た体
明らかに違いますよね。だから、食事で綺麗は作れます。
味覚を整える
まず、あなたの味覚を整えましょう。これは「飲み物から、砂糖を抜く」と出来ます。具体的には次の4つにするのです。
- 水(炭酸水もOK)
- お茶
- ブラックコーヒー
- ストレートティー
これで、和食などの、薄い味付けを好む舌になります。だから、カロリーも自然と抑えられます。
よく噛むことの大事さ
さらに、よく嚙むことの大事さをお話ししましょう。これで「お腹に入った量を感じる神経(満腹中枢:まんぷくちゅうすう)」を刺激するのは有名ですよね。
そのほかに、食べ物が細かくなり、栄養吸収もうまくいきます。だから、食事の量を抑えられる。栄養が入れば、体は満足しますからね。
さらに、噛むことで、ストレス解消にもなります。これは、私が実際にやって、感じていること。

噛むだけで、このような力が手に入るのです。
温かいものをお腹に入れる大事さ
暖かい物を、お腹に入れると、空腹がまぎれます。だから、白湯(さゆ;普通のお湯)を飲むと、落ち着きます。さらに、脂肪もつきにくくなる。なぜなら、冷たいものを入れると、体温を逃がさないように、脂肪を付けるから。体温が下がり続けると、死ぬため、体にとってはかなり重要なこと。だから、自然と脂肪を付けるのです。

冷蔵庫から出したお茶なども、10分ほど待って「常温に戻してから」飲むのをおすすめします。胃腸の負担も小さくなりますよ。
2:運動が、あなたの骨と筋肉を作る
運動が、あなたの骨と筋肉を作ります。これで、若い体は作られる。例えば、綺麗な姿勢に必要ですよね。いくら若くても、腰が折れ曲がっていたら「老人」の印象を与えます。

綺麗を作るのは、運動なのです。
健康こそ、綺麗を作る基礎
運動には、健康になる力があります。病気を予防する力、打ち勝つ力が上がると、論文で証明されているのです。
適度の運動負荷は生体に刺激を与え, 組織の機能を一時的に低下させるものの, 運動後の機能はかえって高い水準にあがる.)は生体に障害を引き起こす過酸化脂質の変動に関しての検討で適切な種類と強さの運動訓練を重ねることにより, 健康を維持できるだけでなく,疾病の予防効果も期待できるとしている
適度な有酸素運動は免疫力(めんえきりょく)と抗酸化能力(こうさんかのうりょく)を高める作用があり、運動終了後一定期間持続する。
さらに、心の健康も保ちます。「抑うつ(よくうつ)状態」と呼ばれる、何もやる気が起きないことが、一定期間続く状態への効果は、論文で証明されています。
トレーニングの進行にともなって安静時心拍数は有意に減少し,心臓自律神経活動は有意に亢進した。POMS の得点も全ての項目で改善し,特に抑うつ一落ち込み得点で有意な改善が見られた。運動の急性効果としては,トレーニング期間後期において運動後脳波にしめるa 波の割合が有意に上昇した。
健康であるから、綺麗は作られる。死んだ魚のような目で、顔色も悪ければ、どう考えても、魅力は感じません。
アンチエイジングの力
さらに、アンチエイジングの力もあります。アンチエイジングとは、実年齢よりも若くいること。例えば、肌の老化を防止する効果が、論文で証明されています。
皮膚の老化を避けるためには光老化対策、酸化ストレス対策、糖化ストレス対策が重要である。
一次予防としては骨格筋肉量の維持、適度な運動、適正な食習慣が奨励される。これは血糖の急激な上昇を避け、インスリン抵抗性を増加させないためである。グルコースの70%は骨格筋で消費され、骨格筋量の減少がインスリン抵抗性増加を助長するので筋肉負荷運動は重要である。
さらに、日本抗加齢医学会(にほんこうかれいがっかい)と言う、アンチエイジング専門の学会のサイトでも、運動の効果について、記載があります。
アンチエイジング医学は“加齢”に焦点をあてた究極の予防医学といえる。 予防医学を考えるときに最も中心的な医学となる可能性を秘めた医学なのである。
現在厚生労働省は、メタボリックシンドローム撲滅のためにあげている、適度な運動、適切な食事、禁煙、サプリメントなどはまさにアンチエイジング医学の流れにそったものであり、単に疾患予防というレベルを超えて、さらに健康レベルをあげていくことがアンチエイジング医学的アプローチといえる。
所見から抗加齢(アンチエイジング)的な医学的戦略に結びつけます
(例)
骨年齢が高ければ、 適量の骨に刺激を与える運動や有酸素運動をすすめます。
体脂肪が多く、筋肉量、筋力等に問題があれば、 具体的な運動方法を教え、簡単に出来る筋トレを指導します。
血管年齢が高ければ、 動脈硬化性疾患の存在を念頭に置き、上位の医療機関で再検査を行い、抗凝固療法なども視野におきます。

これは、もうやるしかありません。
ストレス解消をダイエットで行う
この2つを使ったダイエットで、ストレス解消を行いましょう。これで、確実に成功します。なぜなら、誰もためたくないから。これで、絶対に続き、その結果「細く引き締まった体」と「綺麗」を手に入れるのです。
ストレスの怖い3つの力
それでは、ストレスの怖い力をご紹介しましょう。
- 不眠による、ホルモンバランスの崩れ
- コルチゾールを作る
- ダイエットを止めさせる
情報こそ、あなたの力です。
その1:不眠による、ホルモンバランスの崩れ
まずは、アルコールでも出てきた不眠による、ホルモンバランスの乱れです。確かに、眠れませんからね。
その2:コルチゾールを作る
さらに、コルチゾールと言う「太らせるホルモン」を作ります。医療機関のサイトで、このような記載がありました。
コルチゾールとは副腎皮質から分泌されるステロイドのことで、血糖値を高めて、エネルギーを生成し、炎症を抑える働きをします。
別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、働き過ぎや、睡眠不足、過度のダイエットによりストレスが溜まると、コルチゾールの値も高くなっていき、お腹の脂肪や内臓脂肪が出来やすくなります。
ホルモンには、色々あるのですね。
その3:ダイエットを止めさせる
ダイエットがストレスになると、絶対にやめます。これが失敗するすべてのダイエットで共通するもの。なぜなら、ストレスは、自然と避けるから。これこそ大事な点です。
まとめ
40代は、確かに太りやすい。ただ、ダイエットでストレスを解消すると、人生が変わります。実際に私は、息子の参観日に、同じクラスの子供から「○○君のお父さんですか? 若いですね。20代ですか?」と言われました。お世辞だとしても、あなたも欲しい言葉なはず。だからこそ、正しいダイエットをしましょう。綺麗と素敵な体型を同時に手に入れるのです。
しかも、毎日。それでは、太りますよね。