「食べたら、食べた分だけ太るんだよな」と思っているあなた。その理由は、次の6つです。
- 運動していない
- 行動していない
- 思っている以上に食べている
- ストレスを抱えている
- 極端な食事制限をした後
- 年齢を重ねた
そして、バランスの取れた食事こそ最強。簡単な方法も解説します。最後に「楽しい運動」をすること。これで、健康やアンチエイジングも手にし、あなたの迷いは無くなる。早速始めましょう。
食べた分だけ太る6つの理由
食べた分だけ太る理由は、次の6つです。
- 1:運動していない
- 2:行動していない
- 3:思っている以上に食べている
- 4:ストレスを抱えている
- 5:極端な食事制限をした後
- 6:年齢を重ねた
1つずつ確認します。
1:運動していない
まずは、運動していない点。食べても、使わないと、太ります。さらに、筋肉も落ちていく。しかも、驚くほど速い。実は、ボクシングジムに通っているときに、トレーナーから「プロレスラーが、普通の体に戻るのに1か月もかからない」と言っていました。それくらい簡単なのです。
2:行動していない
運動以外の行動が減ったことも考えられますね。昔は、友人や同僚と、朝野球、キャンプ、バーベキューなどをしていた。その後、子供ができたら、子育てで忙しい。それが終わると…「何もない」。だから、エネルギーを使わないのです。
3:思っている以上に食べている
続いて、思っている以上に食べていること。これも、よくあります。ジュースやお菓子も、しっかり確認しましょう。口にしたもの全てを写真に撮ると、よくわかります。
4:ストレスを抱えている
そして、ストレスを抱えている点。これには、3つのマイナスがあるのです。
- 太らせるホルモンを出す
- 消化吸収を弱くする
- ドカ食いをする
かなり大きな点になります。
その1:太らせるホルモンを出す
まずは、太らせるホルモン「コルチゾール」を作り出すこと。これは、医療機関のサイトで、記載がありました。
コルチゾールとは副腎皮質から分泌されるステロイドのことで、血糖値を高めて、エネルギーを生成し、炎症を抑える働きをします。
別名『ストレスホルモン』とも呼ばれ、働き過ぎや、睡眠不足、過度のダイエットによりストレスが溜まると、コルチゾールの値も高くなっていき、お腹の脂肪や内臓脂肪が出来やすくなります。
こう言われると、仕方ありませんね。
その2:消化吸収を弱くする
続いて、消化吸収を弱くする。ストレスで胃腸の働きが悪くなりますからね。これでは、食べても栄養が入らないので、体は「まだ足りない」と信号を出します。これが「空腹」。だから、食べ過ぎるのです。

その3:ドカ食いをする
ストレス自体に、いつも以上に食べる「ドカ食い」を引き起こす力があります。これは、論文で証明されていること。
入り口がダイエットであろうとストレスであろうと,BE(むちゃ食い) がダイエットを促進させることで悪循環の過程は発生する。また,仮に,ダイエットをやめたとしても,ストレスが慢性化していれば,常にこうした悪循環を活性化する動力源が供給され続け,BE からは容易に抜け出せないことになる。
これほどの恐ろしさがあるのです。
5:極端な食事制限をした後
極端な食事制限をした後も、太りますね。なぜなら、吸収しやすい体で、筋肉も落ちているから。例えば、基礎代謝(きそたいしゃ)という「1日に必要な最低限のカロリー」以下に抑えると、体は勝手に「危険」と判断します。だから、エネルギーを多く使う「邪魔な筋肉」を分解(糖新生:とうしんせい)する。その代わり、脂肪を使いません。これはエネルギーの貯金で、大事ですからね。つまり、食べ物が少なく済む体になっている。だから、普通の食事でも「食べ過ぎ」になり、脂肪に変わるのです。
6:年齢を重ねた
年齢を重ねたのも、ありますね。ここにも、3つのマイナスがあるのです。
- 行動量・運動量
- 筋肉量
- 基礎代謝
行動量・運動量、筋肉量は、先ほど言った通りです。そして、基礎代謝は、計算式を見ると分かります。
ハリス・ベネディクト方程式(改良版)を使って基礎代謝量を計算しています。
男性
- 13.397×【体重(kg)】
- +4.799×【身長(cm)】
- -5.677×【(年齢)】
- +88.362
女性
- 9.247×【体重(kg)】
- +3.098×【身長(cm)】
- -4.33×【(年齢)】
- +447.593
つまり、1年たてば、4~5kcal減ってしまい、20年積み重なると、ご飯1杯分もマイナスになる。しかも、毎日。太るのは当然です。
「バランスのいい食事」こそ最強
「バランスのいい食事」こそ最強です。なぜなら、体には色々な栄養が必要だから。これで、本当の意味で、体が満足します。
体には色々必要
体は色々なものを作り変えて、生きています。髪も、爪も、肌も、骨も、筋肉も全てです。髪や爪は、イメージしやすいですよね。だから、この材料が全て必要。つまり、色々栄養を取れば、体は満足なのです。
バランスを取る簡単な4つの方法

でも、バランスの取る方法なんて、知らないわよ。

そこで、次の4つの方法をご紹介します。
- その1:今食べた物と別の「材料」「調理方法」
- その2:ご飯のお代わりより、肉や魚
- その3:野菜を先に食べる
- その4:旬なものを食べる
こちらも確認します。
その1:今食べた物と別の「材料」「調理方法」
今食べた物と、別の「材料」「調理方法」を選ぶと、自然とバランスが良くなります。例えば、このように。
- 昼に「豚の生姜焼き」
「豚肉」「焼き物」
- 夜には「サバの味噌煮」
「青魚」「煮物」
- 朝は「納豆」
「豆類」「発酵食品」
- 昼には「野菜炒め」
「野菜」「炒め物」
簡単ですよね。しかも、味付けや食感も変わる。だから飽きません。
その2:ご飯のお代わりより、肉や魚
ご飯のお代わりより、肉や魚を食べましょう。なぜなら、主食に含まれる「糖質(とうしつ)」は、取り過ぎの可能性が高いから。これは、お菓子やジュース、果物、さらに根菜(こんさい)という、土の中でなる野菜(にんじん、じゃがいも)に多く含まれています。今の食生活では取り過ぎているので、抑え気味にしましょう。
その3:野菜を先に食べる
野菜を先に食べましょう。これで、不足しがちな食物繊維(しょくもつせんい)を意識して、とれます。これは、発がん物質(がんを作る物質)や、糖尿病など予防する働きもあるのです。
食物繊維(Dietary Fiber,DF)は難消化性のために、栄養素中心の栄養学では注目されることはなかった。しかし、1970年代以降、DFには栄養素では達することのできない種類の生理機能、すなわち大腸癌、糖尿病、虚血性心疾患などの生活習慣病を予防する効果のあることが明らかにされ、健康を維持するうえで重要な役割を果たす”栄養素”として注目されるようになった。
一般的に食物繊維は、食物の咀嚼回数や消化液の分泌を増加させたり、便通や腸内環境を改善したりするが、不溶性と水溶性で異なる生理作用もある。不溶性食物繊維は保水性が良く、便量の増加や腸の蠕動運動の促進、脂肪や胆汁酸、発がん物質等の吸着・排出作用がある。水溶性食物繊維は、糖の消化吸収を緩慢にして血糖値の急な上昇を抑える糖尿病予防効果、胆汁酸の再吸収を抑えてコレステロールの産生を減らす脂質異常症の抑制効果が期待できる。また、水分を吸収してゲル化するため,胃腸粘膜の保護や空腹感の抑制作用がある。
さらに「インスリン」と呼ばれるホルモンを出しにくくします。これは、脂肪を分解するホルモン「カテコールアミン」を邪魔するのです。
【インスリンの働き】
インスリンはカテコールアミンによる脂肪分解を抑制し、脂肪分解抑制作用をもつホルモンとして重要である。
【カテコールアミンの働き】
脂肪動員の引き金になるのは、アドレナリンやノルアドレナリンなどの、カテコールアミンとよばれるホルモンである。
~(中略)~
カテコールアミンの血中濃度が高まり、脂肪細胞表面の受容体に結合する。これに応答してペリリピンがリン酸化されると、CGI-58はペリリピンから離れ、かわりに ATGL と相互作用することによって、この酵素を活性化する。またペリリピンがリン酸化されることによって、HSL は脂肪滴にアクセスできるようになる。HSL 自身のリン酸化も、脂肪滴へのアクセスと活性化に寄与する。
このように、多くのタンパク質や酵素が脂肪滴表面で協調してはたらくことにより、大規模な脂肪分解が起こると考えられる。
【野菜から食べると、出にくい】
その結果、野菜を先に摂取した場合は米飯を先に摂取した場合と比較して、食後の血糖値およびインスリン値の上昇が20~30%抑制された
つまり、自然と痩せやすい食生活を作れる。しかも、順番だけで、手軽です。
その4:旬なものを食べる
旬なものを食べましょう。なぜなら、栄養が豊富だから。スーパーで、多く出てきた野菜・魚を食べれば、自然とバランスは整います。
楽しい運動で手に入る3つの効果
さらに、楽しい運動をしましょう。基準はこの1点だけで大丈夫。なぜなら、必ず続くから。私は子供が生まれてから、ボクシングジムには通っていません。ただ、やりたいので、誰も来ない清掃工場の前で、シャドーボクシングという練習をしています。
かなり「危ない人」と見られていますが、楽しいので、絶対に続ける。だから、176㎝、65kgの体型を27年間も維持できるのです(現在42歳)。

それでは、運動の効果を3つご紹介しましょう。
- ストレス解消
- 健康
- アンチエイジング
これで、体を動かしたくなります。
1:ストレス解消
まずは、ストレス解消。運動すると「スカッと」しますよね。これは、体のつらさを先に戻そうとするから。
息が切れて、心臓もバクバク言っていると、それを戻そうとする。これで「今解決しなくてもいい悩み」を後回しにする。だから、スッキリするのです。

この力を感じると、絶対に続きます。
2:健康
続いて健康になること。なぜなら、病気を予防する力、打ち勝つ力があるから。これは、論文で証明されています。
適度の運動負荷は生体に刺激を与え, 組織の機能を一時的に低下させるものの, 運動後の機能はかえって高い水準にあがる.)は生体に障害を引き起こす過酸化脂質の変動に関しての検討で適切な種類と強さの運動訓練を重ねることにより, 健康を維持できるだけでなく,疾病の予防効果も期待できるとしている
適度な有酸素運動は免疫力(めんえきりょく)と抗酸化能力(こうさんかのうりょく)を高める作用があり、運動終了後一定期間持続する。
※免疫力、抗酸化能力…病気に打ち勝つ力
健康は、人生の大事な基本。これがあるから、笑顔で普通の生活が過ごせます。
3:アンチエイジング
運動すると、アンチエイジングの効果があります。これは、実際の年齢よりも、若くいること。「日本抗加齢医学会(にほんこうかれいがっかい)」と言う、アンチエイジング専門で研究している学会のサイトで、このような記載があります。
アンチエイジング医学は“加齢”に焦点をあてた究極の予防医学といえる。 予防医学を考えるときに最も中心的な医学となる可能性を秘めた医学なのである。
現在厚生労働省は、メタボリックシンドローム撲滅のためにあげている、適度な運動、適切な食事、禁煙、サプリメントなどはまさにアンチエイジング医学の流れにそったものであり、単に疾患予防というレベルを超えて、さらに健康レベルをあげていくことがアンチエイジング医学的アプローチといえる。
所見から抗加齢(アンチエイジング)的な医学的戦略に結びつけます
(例)
骨年齢が高ければ、 適量の骨に刺激を与える運動や有酸素運動をすすめます。
体脂肪が多く、筋肉量、筋力等に問題があれば、 具体的な運動方法を教え、簡単に出来る筋トレを指導します。
血管年齢が高ければ、 動脈硬化性疾患の存在を念頭に置き、上位の医療機関で再検査を行い、抗凝固療法なども視野におきます。
さらに、肌の老化を予防する力もあるのです。
皮膚の老化を避けるためには光老化対策、酸化ストレス対策、糖化ストレス対策が重要である。
一次予防としては骨格筋肉量の維持、適度な運動、適正な食習慣が奨励される。これは血糖の急激な上昇を避け、インスリン抵抗性を増加させないためである。グルコースの70%は骨格筋で消費され、骨格筋量の減少がインスリン抵抗性増加を助長するので筋肉負荷運動は重要である。
運動すると、若くいられる。それなら、続けますよね。
まとめ
食べただけ太るのは、やはり気になりますよね。そこを「見直す」と、生活の「改善点」もわかります。だから、あなたは変わる。
その理由も、方法も分かった。あとは、行動だけですね。さあ、早速始めましょう。
言われると、わかるんですけどね。多くの人が見落とすことです。