「1日1食でも、体重が減らないんだよな」と悩んでいるあなた。その理由をご紹介しましょう。そして「正しいやり方」も解説します。
最後に「食べられない」つらさがある人へ。1日5食でもダイエットできる事実を、説明しましょう。これで、何も悩みません。さあ、早速始めましょう。
体重が減らない5つの理由
体重が減らない理由は、次の通りです。
- 1:カロリーを取らなさすぎ
- 2:カロリーを取り過ぎ
- 3:栄養バランスが偏っている
- 4:1ヶ月に5%、または3キロ以上の減少
- 5:運動していない
では、確認です。
1:カロリーを取らなさすぎ
まずは、カロリーを取らなさすぎですね。「不足している」ので「危ない」と体が反応しています。エネルギーを使わない「エコモード」みたいな状態ですね。
基礎代謝以下の可能性がある
特に1日に必要な最低限のカロリーである「基礎代謝(きそたいしゃ)」以下か、確認しましょう。


では、次の計算式をご覧ください。
ハリス・ベネディクト方程式(改良版)を使って基礎代謝量を計算しています。
男性
- 13.397×【体重(kg)】
- +4.799×【身長(cm)】
- -5.677×【(年齢)】
- +88.362
女性
- 9.247×【体重(kg)】
- +3.098×【身長(cm)】
- -4.33×【(年齢)】
- +447.593
これで大丈夫ですね。
2:カロリーを取り過ぎ
続いて、その逆、カロリーの取り過ぎです。


そこで、間食の確認です。
間食、ジュースなどを考える
食事が1回でも、間食やジュースを取り過ぎると、カロリーオーバーになります。実際にご覧ください。
- カルビー ポテトチップス
【 336kcal 】
- コカ・コーラ 500ml
【 225kcal 】
- キットカット 小分けの1袋
【 54kcal 】
- サントリー ボス カフェオレ 350g
【 154kcal 】
- 7カフェ ホットカフェラテL
【 137kcal 】
- コカ・コーラ 500ml
【 225kcal 】
- オレンジジュース 500ml
【 210kcal 】
口にするもの、全てを確認するのです。
3:栄養バランスが偏っている
栄養バランスが偏っているのも、あり得ますね。必要なものが入らないと、当然おかしくなります。
体がおかしいと思う状態
体には色々な栄養が必要です。骨も、肌も、爪も、筋肉も、髪も、作り変える必要があるので、その材料が欲しい。でも、無いから、何かで代用するしかない。例えば、糖質制限では、筋肉を分解(糖新生:とうしんせい)したり、食べたタンパク質からケトン体(ケトジェニック)というエネルギーを作ったりします。この制限が厳しいと、体はずっと働いたままで、不調の原因にもなるのです。
4:1ヶ月に5%、または3キロ以上の減少
1か月に5%、または3キロ以上の体重が減るのも、危ないですね。急な体重減少は、これから生きていけるか、かなり不安な環境になります。
ホメオスタシスという「元に戻す力」
このため、今まで太っていても「そこに戻す力」が、働きます。これを「ホメオスタシス」というのです。
恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。
ホメオスタシスとは恒常性の維持機能 即ち、自律神経系、内分泌系、免疫系が互いに調節し合い(相関)正常な心身状態を保とうとする働きをいう。つまり身体や周囲の環境が、少し正常な状態から外れた状況の場合に身体が勝手に判断して正常な状態(健康)にもどす反応が現れる現象のことである。
今までの状態が「普通」「正常」と体が記憶しており、体重が減らないのです。
5:運動していない
最後に運動していないこと。筋肉が落ちて、先ほどの「基礎代謝」や「動くカロリー」が減り、ダイエットしにくい体になったのです。
筋肉は、驚くほど落ちてしまう
筋肉は、驚くほど速く落ちてしまいます。こちらの動画をご覧ください。
さらに、私がボクシングジムに通っている時、トレーナー(教えてくれる人)から「プロレスラーの体が、普通の人に戻るのに、1ヶ月もかからないんだよ」と教わったことがあります。これほど、簡単に変わるのです。
本当のやり方
1日1食のやり方をご紹介しましょう。
食事は「1番時間がとれるとき」に行う
食事は「1番時間が取れる時」に行いましょう。準備も大事ですから。多くの人は「夜」でしょうね。
何を食べてもOKだが、バランスを考えて行う
何を食べてもOKです。ただ、バランスが大事になります。空腹は栄養が不足しているサインですから、食事の時にしっかりと取るのです。
1番簡単なのは「鍋物」


イメージしやすいのは「鍋物」ですね。
鍋物は「肉」「魚」「しらたき」「キノコ」「野菜」などが入っています。これなら、簡単にできますよね。
お酒を飲んでも大丈夫
夜なら、お酒を飲んでも大丈夫です。食事を存分に楽しみましょう。
間食でいいもの
そして、間食でいいものをご紹介します。具体的に、次の5つです。
- 素焼きのナッツ
- ギリシャヨーグルト(無糖)
- チーズ
- 食べる小魚
- プロテイン
糖質を抜いた物であれば、血糖値の上下がないので、「空腹」が出にくいです。
ただ、食べ過ぎに注意
ただ、食べ過ぎると、当然、太ります。実際にカロリー、栄養素を見ていきましょう。
【アーモンド・焙り(100g中)】
- エネルギー「608kcal」
- たんぱく質「20.3g」
- 脂質「54.1g」
- 糖質「10.3g」
【ヨーグルトの栄養成分(100g中)】
- エネルギー「62kcal」
- たんぱく質「3.6g」
- 脂質「3.0g」
- 糖質「4.6g」
【6Pチーズの栄養成分】
- エネルギー「325kcal」
- たんぱく質「20.8g」
- 脂質「26.3g」
- 炭水化物「1.2g」
【食べる小魚 100g】
- エネルギー「332 kcal」
- たんぱく質「64.5 g」
- 脂質「6.2 g」
- 炭水化物「0.3 g」
森永ウイダープロテイン(20g)
- 【55~110kcal】
グリコ ホエイプロテイン(20g)
- 【74 kcal】
明治 ザバス ホエイプロテイン(21g)
- 【81kcal】
ザバス for Woman シェイプ&ビューティ(21g)
- 【77kcal】
糖質を抑え、栄養バランスもいいものばかり。空腹を感じたら、口にしてください。
「食べられない」つらさがある人へ
「食べられないのが、辛い」と言うあなたへ。1日5食でもダイエットできます。


はい。ボディビルダーは、こうしていますよ。
1日5食ダイエットをしているボディビルダー
ボディビルダーは、1日5食ダイエットをしています。これは「血糖値(けっとうち)」を、一定にすることで「空腹」を抑えるのです。血糖値とは「血液の中にある、糖質の量」。これが下がると「栄養の1つ、糖質が足りない」となり、空腹を感じるわけです。だから、ボディビルダーは、食事の回数を増やして、出来るだけ変えないのです。
カロリーはきちんと計算している
ただ、回数が多いので、カロリーを計算しています。普通の量なら、食べ過ぎてしまいますからね。1日1食では、これが無いのがメリットになります。

だから、あなたも選んだはずです。
「1日1食」「1日5食」を実践している医師の対談もある
「1日1食」「1日5食」を実践している医師の対談もあります。ご覧ください。
なぐも・よしのり/’55年生まれ。乳房専門のナグモクリニック総院長。コメンテータとしてTVにも出演。著書に『50歳を超えても30代に見える生き方』など
はやしだ・やすたか/’72年生まれ。医学博士・眼科専門医。抗加齢医療を行うRサイエンスクリニック広尾副院長。自身も食事療法などに精通・実践している
【南雲】:これまで著書などでも公言してきましたが、私は食事を一日1回しか摂りません。朝と昼を抜いて夜に食べています。その代わり、夜は自分の食べたいものを好きなだけ食べるようにしている。
【南雲】:最初は一日3食でした。ただ、前の晩に暴飲暴食をすると朝は胃がもたれている。昼を食べると午後は眠くて仕事がおろそかになる。そのため徐々に食事回数を減らしていくうちに、一日1食に落ち着いたのです。この食事法を始めてから体重はみるみる減少、肌や血管年齢も若返り、59歳になった今でも、身体はすこぶる好調です。
~(中略)~
【林田】:一日5食といっても、もちろん毎食満腹になるまで食べるのではありません。空腹感を感じない程度に多食するということです。肝心なのは、一日の総カロリー。これを把握して、一日の合計がそれを超えないように加減しながら食べていくというスタイルが重要なんです。私はこの食事法で、70㎏近くあった体重が58㎏になり、体調もずいぶんと改善されました。

ダイエットには、色々な道がある。それがわかっただけでも、あなたのストレスは軽くなったはずです。
まとめ
体重が減らないのは、きちんとした理由がある。そこをしっかり確認しましょう。そして、栄養バランスと、間食をしっかりと見直すこと。そうすれば、あなたのダイエットは、また加速します。さあ、早速始めるのです。