「思うように体重が減らない」と悩んでいるあなた。その理由は、次の通りです。
- 1:目標がおかしい
- 2:グリコーゲンを使った後
- 3:絶食などの極端な食事制限
- 4:1ヶ月に3キロ以上、体重の5%以上
- 5:運動しかやっていない
- 6:ダイエットになっていない
- 7:もう標準体重である
そして、体型を見ましょう。体重も体脂肪も、ただの数字。
さらに、ダイエットでストレス解消を行うと、必ず成功します。楽しく、健康で、アンチエイジングを手にすること。ほら、あなたの目の前が開けてきた。さあ、その道を歩みましょう。
減らない7つの理由
減らない理由は、次の通りです。
- 1:目標がおかしい
- 2:グリコーゲンを使った後
- 3:絶食などの極端な食事制限
- 4:1ヶ月に3キロ以上、体重の5%以上
- 5:運動しかやっていない
- 6:ダイエットになっていない
- 7:もう標準体重である
では、1つずつ見ていきましょう。
1:目標がおかしい
まずは、目標がおかしい点。つまり「あなたの考え」が、明らかに間違っているのです。
計算に根拠がない
あなたの計算には根拠がありません。例えば、私はボクシング歴10年ですが、減量のとき、食事の「重さ(グラム数)」を計ります。これは。中学校時代に習った「質量保存の法則」があるから。これさえしていない人がほとんどでしょう。
また運動の「カロリー」「時刻と時間」「体調」「睡眠の質」などを、毎日、毎回メモしている人もいない。だから、その「目標」に「根拠はない」のです。
2:グリコーゲンを使った後
次に「グリコーゲンを使った後」です。このグリコーゲンは「肝臓や筋肉にため込んでいるエネルギー」のこと。これは「ダイエットの始め」に使われます。しかも、1gあたり「3gの水分」がくっついているので、体重が「スッと」減る。
最初は水分が抜けていきます。体の70%あるので、当然、変動もしやすい。例えば、今、話題の「糖質(とうしつ)制限」をすると、体内の栄養であるグリコーゲンが使われます。これを1g使うと、体から3gの水が抜けていきます。
~(中略)~
この状態で糖質制限を行うと、筋グリコーゲンや肝グリコーゲンが枯渇し、それに伴って当然結合水もなくなるわけです。
そうすることによって、約2キロ近く体重を減らすことができます。
このことが糖質制限初期における体重減少のメカニズムになります。逆に考えると糖質制限を継続していた方がご飯や甘いものなど糖質をとってしまった場合において、体重の増加の大部分がグリコーゲン+結合水の重さであり、すぐに体脂肪が増えたわけではないので、そのあたりは安心してください。
糖質制限中に旅行やイレギュラーな食事会などで糖質を取ったあと思いのほか体重が増加するのはこういう理由からです。
さらに糖質は細胞に水を引き込むという性質があるので、体重が増えて思うように走れなくなることもあります。なぜなら、水3gは貯蔵したグリコーゲン1gと結合するので、グリコーゲン300~400gを補給増加すると900~1,200gの水をともない、体重として1,200~1,600gが増加する計算となります。
ただ、これが終わると、スピードが遅くなります。そこで「あれ? 前と違って、体重が減りにくいな」と感じるのです。
脂肪が落ちるスピードは、遅い
脂肪が落ちるスピードは、遅いです。これは「生命の危機」に使う「エネルギーの貯金」で、すぐに無くならない。「1日に数g~数十gで成功」と言える。ここを、しっかり意識しましょう。
3:絶食などの極端な食事制限
そして、絶食など、極端な食事制限をすると、体重が減りません。なぜなら「体が危険」だと感じるから。カロリーを使わない「エコモード」のスイッチを付けるのです。
しかも、痩せにくい体になる
絶食すると、最初は「スッと」減ります。なぜなら、筋肉を分解して、エネルギーを作り出すから。これを糖新生(とうしんせい)と言います。「エネルギーを多く使う邪魔なもの」ですから、分解するのは、反応として当然です。また、筋肉自体はとても重い。同じ2キロでも、これほど違いがあります。
ただ、ある程度進むと、よりエネルギーを使わない体になってしまう。これは「痩せにくい体」と同じです。だから、体重に変化がないのです。
4:1ヶ月に3キロ以上、体重の5%以上
1か月に3キロ以上、または体重の5%以上減るのも、危ないですね。大きな体の変化は「危険」と判断します。
ホメオスタシス(恒常性)という働き
体は変化すると、元に戻そうとします。これをホメオスタシス(恒常性)と言うのです。
恒常性は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。
ホメオスタシスとは恒常性の維持機能 即ち、自律神経系、内分泌系、免疫系が互いに調節し合い(相関)正常な心身状態を保とうとする働きをいう。つまり身体や周囲の環境が、少し正常な状態から外れた状況の場合に身体が勝手に判断して正常な状態(健康)にもどす反応が現れる現象のことである。
体にとっては「以前の状態」が「正常」とインプットしている。だから「体重を減らさない」のです。

5:運動しかやっていない
続いて、運動しかやっていない場合。これも体重が減りにくいです。
使うカロリーは「ごくわずか」
運動の使うカロリーは「ごくわずか」です。実際に計算してみましょう。まずは、その式の確認です。
カロリー=
- 運動の強さ(メッツ)×
- 運動時間(時間)×
- 体重(kg)×
- 1.05
では、「50kg」の人が。次の2つを行う場合を考えてみましょう。
- 強さ…6.0(メッツ)
- 時間…30(分)=1/2(時間)
- 6.0(メッツ)×
- 1/2(時間)×
- 50(kg)×
- 1.05=
157.5kcal
- 強さ…8.0(メッツ)
- 時間…15(分)=1/4(時間)
- 8.0(メッツ)×
- 1/4(時間)×
- 50(kg)×
- 1.05=
105kcal
どちらも「おにぎり1個分ほど」。これなら「少しの我慢」をしますよね。
6:ダイエットになっていない
そして「ダイエットになっていない」点。今の生活は「本当に痩せよう」としているのか、確認しましょう。
「○○ダイエット」みたいなこと、していませんよね
「リンゴダイエット」「バナナダイエット」「コーヒーダイエット」のような「1つの食べ物」だけでは、体重が減りにくいです。なぜなら、色々な栄養が必要だから。
確かに、リンゴも、バナナも、コーヒーも、素晴らしい栄養が含まれています。
しかし、それ以外の食べ物も、同じくらい大事。
本当に必要なのは「バランス」です。髪も、骨も、肌も、爪も、筋肉も、作り変えながら、人は生きている。つまり、この材料を体内に取り込む「食べる」ことが大事になる。
だから、1つの食品だけでは、体重が減りにくいのです。
7:もう標準体重である
最後に、標準体重である点。これは身長と体重を使って出すBMIという数字で見てみましょう。
BMIという数字から見る「標準体重」
BMIの表はこちらです。
BMI=【体重(kg)】÷【身長(m)の2乗】
BMIの数値 体型 18.5未満 低体重 18.5≦(あなたのBMI)<25 標準体重 25≦(あなたのBMI)<30 肥満度1 30≦(あなたのBMI)<35 肥満度2 35≦(あなたのBMI)<40 肥満度3 40以上 肥満度4
身長 | BMI=25(標準体重ギリギリ) |
155cm | 60.1kg |
160cm | 64.0kg |
165cm | 68.1kg |
170cm | 72.3kg |
175cm | 76.6kg |
180cm | 81.0kg |
標準の下限のギリギリ
身長 | BMI=18.5(標準体重ギリギリ) |
155cm | 44.5kg |
160cm | 47.3kg |
165cm | 50.3kg |
170cm | 53.4kg |
175cm | 56.6kg |
180cm |
59.9kg |

こちらも「あなたの思い描いた数字」とは別なはずです。
体型こそ見るべきもの
あなたが見るべきは「体型」です。なぜなら、これが「他人から見たあなた」だから。多くの人はここを間違います。体重も、体脂肪もただの数字なのです。
体重も、体脂肪もただの数字である理由
あなたの「体重」「体脂肪」は、誰も知りません。なぜなら、あなたも、他の人のを知らないから。電車で隣に座った人、コンビニで対応してくれた店員、今日会議をした同僚…、体重も体脂肪も知りませんよね。だから、気にしないことです。
ダイエットでストレス解消をすると、絶対に続くので、必ず成功する
そして、ダイエットでストレス解消を行うと、必ず成功します。なぜなら、誰もためたくないから。

これは「ダイエットがストレスになると、必ず失敗する」のと同じ意味です。
痩せることが目的だと、失敗する
つまり「痩せることが目的」だと失敗します。今のあなたのように「体重が減らないことが、ストレス」ですからね。

しかも、意味のない数字に振り回されている。これが、真実です。
運動と食事で、ストレスを解消する
そして、ストレスの解消を「運動」と「食事」で行うのです。これが本物のダイエット。
運動をすると「スカッと」しますよね。これは、肉体の危険を先に解消するため。
息切れは「酸素が足りない証拠」。これで、頭にある悩みや不安を「いったん、後回し」にするのです。だから、走った後、なぜか「スッキリ」するのです。
さらに、栄養バランスが整った食事をすると、体は満足します。その理由は、先ほどお話しした「必要な栄養が入る」から。
ポテトチップスを食べても、ご飯が入るのは、必要な栄養が入っていないため、体がまだ必要と信号を出す。これが「空腹」の正体です。だから、きちんとした食生活は、ストレスを無くすのです。

ちなみに、アルコールやギャンブルに走ると「人生の破滅」に向かいます。
ダイエットで手に入るもの
ダイエットで手に入るものは、次の3つです。
- 1:楽しい
- 2:健康
- 3:アンチエイジング
私もこれを28年間手にし続けているので、176㎝、65kgの体型を43歳まで維持できています。


1:楽しい
まずは楽しいこと。


そうですか。じゃないと、続きませんよ。
私の場合、運動は「楽しい」ものだけをやります。なぜなら、運動音痴だから。小学校3年生の時、体育のマット運動で「できない例」として、クラス全員の前で「前転」をさせられた私が、これでずっと運動し続けています。
走るのが遅いし、キツイので、会話ができるくらいのスピードで走る「スロージョギング」しかやりません。ボクシングは、ジムに行く時間がないので、誰も来ない清掃工場の前で、シャドーボクシングという練習をしています。
だから、続くし、体型も維持できるのです。
2:健康
続いて、健康です。食事を改善すると、健康が手に入ります。なぜなら、体を作るのは、口にしたものだけだから。
「医食同源(いしょくどうげん)」と言う言葉からも、わかりますよね。食事と医療は同じ源から始まっている。
実際、糖尿病の人が、糖質を抑える食事をして、病状を改善したり、高血圧の人が、薄い味付けの食事に変えたりする「食事療法(しょくじりょうほう)」は、一般的に知られています。
健康は、素晴らしい人生に「絶対に必要なもの」。誰もが手にしたいものです。
3:アンチエイジング
アンチエイジングとは「実際の年齢よりも若くいること」です。これも、ダイエットで手に入る。まずは運動。例えば、自重トレーニングの神様「フランク・メドラノ」は60歳を超えています。
さらに、私も大好きな「なかやまきんに君」は、実は同い年の43歳です。
そして、食事も改善すると、アンチエイジングになります。次の2つをご覧ください。
- ポテトチップス、ハンバーガー、コーラで作られた肌、骨、髪、爪
- 魚、肉、野菜、こんにゃく、きのこなどで作られた肌、骨、髪、爪
明らかに違いますよね。これも手にできます。
まとめ
思うように体重が減らないのは「ストレス」です。ここが「最も大事な問題点」。
ストレス解消をダイエットで行うことを目指しましょう。そして、体重はただの数字。あなたが見るべきは体型です。この意識だけで、今まで見てきた景色とは、別なものがみられる。さあ、今すぐ頭を切り替えましょう。
でも、ダイエットでは、この働きが「邪魔」なんですよね。