「40代で格闘技を始めよう」という初心者のあなた。おススメなのが「総合格闘技」「キックボクシング」「ボクシング」の3つです。その理由も、次の3つです。
- ジムが多い
- 仕事があっても、続けやすい
- 練習相手に困らない
また、男性なら「総合格闘技」女性なら「キックボクシング」がおすすめです。さらに、ケガをしない3つのポイント。40代から始めるべき4つの理由もご紹介。これでやる気も出てきます。
最後に、初心者が知っておくべきものを、用意しました。ボクシング歴10年と、キックボクシングもやっていた経験から、それぞれのテクニックを、絵を使って、世界一わかりやすくお伝えします。
これで、あなたはもう「素人」から簡単に脱出できる。早速、その扉を開けましょう。あなたが望む景色が広がっていますよ。
40代初心者の人におススメは、総合格闘技、キックボクシング、ボクシング
40代の初心者におススメは、次の3つです。
- 総合格闘技
- キックボクシング
- ボクシング
その理由も、次の3つです。
- ジムが多い
- 仕事があっても、続けやすい
- 練習相手に困らない
では、1つずつ見ていきましょう。
1:ジムが多い

まずは、ジムが多いこと。「職場に近い」「清潔」「トレーナーと何か合いそう」など、あなたの条件に合った場所見つかるはずです。
2:仕事があっても、続けやすい

仕事があっても、続けやすいです。なぜなら、空いている時間に行けるから。例えば、空手のような教室では、師範(しはん:道場のトップ)がいないと、教えてくれません。
しかし、ジムなら、開いている時間ならトレーナー(教えてくれる人)がいるので、指導してくれます。
残業や家族サービスなどがあっても、行きやすいのが、いいですよね。
3:同年代の人がいる

最後に、同年代の人がいる点。


これが小学生ばかりの空手教室では、無理ですよね。同年代がいると、通いやすいし、充実した練習もできる。だから、あなたにおススメ出来るのです。
男性なら、総合格闘技、女性ならキックボクシングをする理由
その中でも、おススメがこちらです。
- 男性…総合格闘技
- 女性…キックボクシング
その理由は、次の4つです。
- 総合格闘技が、1番強い
- 総合格闘技は、何でもする
- キックボクシングなら、女性でも練習相手に困らない
- キックなら、女性の力でも強い攻撃を出せる
では、確認していきます。
1-1:総合格闘技が、1番強い

総合格闘技が、1番強いです。なぜなら、反則が少ないから。投げ技も、タックルも、寝技も、関節技も、全てやります。だから、1番強いのです。
1-2:総合格闘技は、何でもする

先ほどと関係しますが、何でもするので、あなたの得意なテクニックが、必ず見つかります。パンチなら、ボクシング。キックが強いなら、ムエタイなど。色々なトレーニングが必要だからこそ、ピッタリなものが、必ず出てきます。
2-1:キックボクシングなら、女性でも練習相手に困らない

キックボクシングなら、女性でも練習相手に困りません。なぜなら、男性相手でも出来るから。

私が通っていたジムでも、見たことがあります。
その代わり、総合格闘技は、寝技などもあるので、やりたくないですよね。
2-2:キックなら、女性の力でも強い攻撃を出せる

キックなら、女性でも強い攻撃が打てます。なぜなら、蹴りはパンチの3~5倍ほどの威力があるから。キックミットを受けた経験がある私からの言葉です。

40代だからこそ、格闘技を進める理由


- 練習メニューが決められる
- 休憩が取れる
- 体が引き締まる
- 成長が確実にわかる
これで考えが変わります。
1:練習メニューが決められる

まず、練習メニューが自分で決められること。道場で行う空手や、サッカー、バスケなどのスポーツでは、これができません。なぜなら、師範からの指示だったり、チームで決まっていたりするから。
しかし、格闘技なら自分で決められます。あなたしか、やりませんからね。例えば「縄跳びだけ」「シャドーボクシングだけ」でOK。この「手軽さ」があなたにピッタリです。
2:休憩が取れる

先ほどと関係しますが、休憩が取れる点もいいですね。個人で練習するので、休憩も自分のペースで入れられる。例えば、次の1ラウンド(3分)は、全て休みにもできる。だから、年齢が上でも問題ないのです。
3:体が引き締まる

続いて、体が引き締まること。付き合い、飲み会、ストレスで崩れた体型が変わります。

4:成長が確実にわかる

最後に、成長が確実にわかること。格闘技は、経験したことがない人がほとんど。だから、必ずうまくなる。これがサッカーや野球なら、昔の自分のより「衰えている」と感じ、やる気も無くなりますよね。

A:初心者が知っておくべき3つの基本
それでは、初心者が知っておくべきものを、3つご紹介しましょう。
1:縄跳び
2:力の抜き方
3:攻撃のポイント
これで、はじめの一歩を、簡単に踏み出せます。
1:縄跳び
縄跳びは、ボクシング、キックボクシングなど、多くの格闘技で使うフットワーク(足の動き)の基本です。ただ初めてだと、よくわかりませんよね。そこで、次の4つに分けて、解説しましょう。
- 片足で2回ずつ
- 足踏みのように
- 1.5倍の速さ
- 2倍の速さ
①:片足で2回ずつ
まずは「片足で2回ずつ」。1番わかりやすく、足を動かせるので、簡単に飛べるようになります。



低く飛んでも、縄に引っかかりません。これで、足の基本が身に付きます。

飛ぶ場所は「つま先」。具体的には「母指球(ぼしきゅう)」と呼ばれるところ。親指の付け根になります。
〇:母指球の場所(上から)

〇:母指球の場所(横から)


ここを使って、動きますよ。
②:足踏みのように
①が飛べるようになったら、足踏みのように「左→右→左→…」と左右交互にしてみましょう。

先ほどの飛び方で、感覚はつかめているはず。すぐに出来ますよ。
③:1.5倍の速さで
②が出来たら、早くしてみましょう。あなたの感覚でいいので「1.5倍の速さ」でまずはやってみる。
飛び方のポイントをご紹介しましょう。
- 手首を早く回す
- 縄を床に当てない
- ひざは、自然に上げる
- 15秒飛んだら、普通の飛び方に戻る


たった「1.5倍」ですが、かなり辛くなります。
④:2倍の速さで
次は「2倍」。さらに上を目指します。こちらもポイントを紹介しましょう。
- 腕全体で、縄を早く回す
- 縄を床に当てない
- ひざは高く上げ、より大きな負荷をかける
- 上半身を少し倒すと、飛びやすくなります

リズムよく、足を上げましょう。下の絵をイメージしてください。

※3分間の使い方
ボクシング、キックボクシングでよく使う3分間(1ラウンド)。この使い方をボクシング歴10年の私から、1つの例をご紹介します。
- 30秒、①か②(普通に飛ぶ)
- 15秒、③か④(ダッシュ)
これを4セット
- (30+15)秒×4回=180秒=1ラウンド(3分)

ちなみに、私は6ラウンド飛んでいました。
2:力の抜き方
力を抜くことは、全ての格闘技で大事なこと。なぜなら、攻撃をすぐに出せるから。やり方はシンプルです。
- まず、肩に力を入れる
- 次に、肩を抜く
これだけで、上手くいきます。
【まず、肩に力を入れる】

【次に、肩を抜く】


知っていると、試合中も、立て直せますよ。
3:攻撃のポイント
攻撃のポイントは「当たる瞬間に力を入れること」。なぜなら、スピードが乗った攻撃になるから。



B:ボクシング 10の基本
ボクシング歴10年の私から、基本を10個お話しします。
1:構え方
2:ジャブ
3:右ストレート
4:左フック
5:パンチを「切る」
6:パーリングの仕方
7:フックの防御の仕方
8:反復練習
9:「相手のサイン」を見つける
10:左ボディ
絶対に「ためになる情報」ですよ。
1:構え方
ボクシングの構えを「下半身」と「上半身」に分けて、お話ししましょう。
〇:下半身
上から体の使い方をお話ししますね。
- 後ろ足(ここでは右足)
進む方向に対して「直角(90度)」。かかとは少し上げる
- 体の向き
へそが進む方向に対して「45度」。
- 前の足(ここでは左足)
自然にする。へそと同じ方向に。
- 体重
右足(後ろ足)の母指球にかける。

〇:上半身
背中の筋肉を使うと、楽に構えられます。そのためには、最初、丸まりましょう。
【前から見た形】

【横から見た形】


そのあと、
〇:右腕はひじを、腰のあたり
〇:左腕は、前に自然と出す
これが構えになります。
【前から】

【横から】

【前から見た形】

【横から見た形】




面白いし、驚きですよね。
2:ジャブ
ジャブも「下半身」「上半身」に分けて、細かく見ていきます。
①:下半身
こちらも、絵、確認します。
【上から】

【横から】

ポイントはこちら。
- 後ろ足(右足)の母指球で、蹴る
- 後ろ足(右足)のかかとは浮かせる
- 前足を出すイメージは「サッカーのスライディング」
- 左腰の「出ている骨」を前に

②:上半身



これは「ジークンドー」というブルースリーが作った格闘技で使われている理論。「ストレートリード」になります。




③:出入り(ではいり)について

今の足の運びで、これが出来るのです。

まず、ジャブを出した後、少しジャンプすると、最初の位置に戻ります。




3:右ストレート
右ストレートも体の回転が必要。このコツは「腰を落とす」ことになります。

そして、股間を出すこと。これで、下半身が安定します。

野球のピッチャーをイメージすると、わかりやすいかもしれませんね。
4:左フック
左フックは、次の3つをご紹介します。
- 頭の重さを使って、その場で
- 左足の体重を使って、回転
- 軸を移動し、全体重を乗せる

その1:頭の重さを使って、その場で
その場で、頭の重さを使う打ち方を、絵で解説します。
〇:最初に
頭の重さを感じましょう。ちなみに「5~6キロ」あるので、実感しやすいです。

〇:そして
後ろに移動する力を、左手に伝えるのです。


昔の有名なヘビー級チャンピオン「マイク・タイソン」の打ち方ですね。
その2:左足の体重を使って、回転
続いて、左足に体重を使って、回転します。

【上から】

【横から】


この体重を使って、体を回転させて、フックを打ちます。

さらに「左手の甲を、目で見るように出すこと」。これで、体の作りが利用でき、強いパンチが打てます。
【上から】

【横から】

【手の甲を自分に向ける】
引っ張っても、腕が動きません。腕自体が固まります。

【手の平を自分に向ける】
引っ張ると、腕が動いてしまいます。





その3:軸を移動し、全体重をのせる
続いて、軸を移動し、全体重を乗せる打ち方です。

この打ち方も、先ほどお話しした「ジークンドー」でやっています。



5:パンチを「切る」
ボクサーはパンチを切ります。この「切る」とは「向こう側を打ち抜くようなイメージでパンチを出し」「すぐに手を引く」ことです。絵を見ると、イメージしやすいです。

これで、サンドバックが縦に揺れるのです。

サンドバッグを人を考えてみましょう。とても恐ろしいことになります。なぜなら「顔にパンチを打てば、脳みそ」「お腹なら、内臓」が縦に揺れるから。つまり、ひざから落ちて、倒れます。

しかし、やっていない人のパンチは「押す」のと一緒。サンドバックは横に揺れ、人も血が出るだけです。


だから、格闘家の攻撃は、素人とは全く違うのです。
6:パーリングの仕方
パーリングとは「相手の攻撃を、手で撃ち落とす」守りです。やり方は、今、説明した「ジャブ」「ストレート」の打ち方を使います。
①:ジャブに対して
ジャブを打ってきたときは、先ほどお話ししたこのコツを使います。
- 腰骨を、前に向ける
- 後ろ足(右足)の母指球に、体重を乗せる
- 後ろ足(右足)のかかとを浮かせ、次の動きの準備をする
- 「両肩、頭、手」を一直線に(ストレートリード)
- 腰を「1cm」落とす
【上から】

【横から】

②:右ストレートへの対応
右ストレートのコツも、先程お話ししたコツを使います。
- 後ろ足(右足)を少し引き、つま先を前に向ける
- 後足のかかとは、浮かせて、次の動きの準備をする
- 体(おへその向き)は正面
- 腰を「1cm」落とす
これで、体全体が固まり、向こうの攻撃に耐えられます。
【上から】

【前から】


攻撃と防御は、コインの表裏と同じなのです。
7:フックの防御の仕方



左フックに対しては、右腕で押し返しましょう。


心に「炎」がついてきたはずです。
8:反復練習
「反復練習」とは、ディフェンス練習です。これは「1分半、同じパンチを相手に打ってもらい、繰り返し練習すること」。








目の動きは「奥から手前」がない
目は「奥から手前」に動きませんよね。だから、見たことない人は、パンチをもらいます。







9:「相手のサイン」を見つける
反復練習の時に「相手のサイン」を見つけることも大事です。このサインとは「攻撃を出す前の何か」。多いのが、次の2つです。
- 肩やひじが動く
- 目に力が入ってしまう
①:肩やひじが動く
多いのは、肩やひじが動くこと。これを見抜くと、試合で有利になります。

②:目に力が入ってしまう
意外と多いのが、これ。目に力が入ること。パンチを「当ててやろう」「倒してやろう」と、意識する。だから、目が「ギン」となってしまう。
こう言った練習もあるのです。
10:左ボディ
そして、左ボディの打ち方。最初、左足の太ももに体重をかけます。右ストレートを打ったときを意識すると、いいですね。


その体重を使って、左ボディを打つのです。

- 左足にかけた体重を、拳にのせる
- 左の脇はしめる
- 「刺す」ように打つ




C:キックボクシングの基本
私はキックボクシングも、少しやっていました。そこで習った「軸足」について、お話ししましょう。
キックの軸足(支えているほうの足)
キックの軸足の使い方はこちら。回転で、威力を強くします。


【上から】






ケガしない3つのポイント
40代なので、ケガも心配ですよね。そこで、予防するポイントを次の3つ、ご紹介しましょう。
- 無理をしない
- ディフェンス練習をたくさんする
- 当てないスパーリングをする
さあ、1つずつ見ていきましょう。
1:無理をしない

まずは、無理をしないこと。これが最も大事です。無理すると、一気にケガの可能性が高くなる。

2:ディフェンス練習をたくさんする

ディフェンス練習をたくさんするのも、ケガしないポイントです。攻撃を受けないために、必要な「技術」が大事ですからね。
3:当てないスパーリングをする

もし対戦練習なら、当てないスパーリング(試合形式の練習)である「マスボクシング」をしましょう。これでも、十分強くなります。特にスパーリングと比べて、体力も奪われないため、より多くのラウンドが出来ますよ。
まとめ
40代でも格闘技は始められます。そして、誰もが初心者。
私も同じ40代ですが、ボクシングジムに10年通っていました。そして、格闘技の素晴らしさを実際に感じ、今も強くなりたいと、YouTubeで動画を見て、自主練習をしています。
これほどの魅力あるスポーツを、あなたにも味わってほしい。さあ、さっそく始めましょう。