「実践的な格闘技って、何だろう?」と思っているあなた。
- 「ボクシング歴10年」で
- 「キックボクサー」
- 「空手黒帯」
- 「総合格闘家」
など、色々見てきた私が考えている「実践的」がこちらです。
「1vs多数」「武器を持った相手」を想定していること
これに該当するのが、次の5種類、7個です。
- ジークンドー(ブルースリーが作った格闘技)
- システマ(ロシアの合気道みたいなもの)
- 合気道・古武術
- クラヴ・マガ(パレスチナの軍事格闘技)
- 警察学校で教える剣道・柔道
さらに「ルールで守られると実践で弱い」点をお話しします。これで、1つの結論が分かる。さあ、まずは読んでみてください。
実践的とは「1vs多数」「武器を持った相手」を想定していること
このサイトでの「実践的」とは「1vs多数」「武器を持った相手」を想定していること、とします。

- ジークンドー(ブルースリーが作った格闘技)
- システマ(ロシアの合気道みたいなもの)
- 合気道・古武術
- クラヴ・マガ(パレスチナの軍事格闘技)
- 警察学校で教える剣道・柔道
それでは、1つずつご紹介します。
1:ジークンドー(ブルースリーが作った格闘技)
まずはジークンドーです。これはブルースリーが作った格闘技。「1vs多数」を想定しているため「7秒に1人倒す攻撃」を作りあげています。必要なのは「攻撃の速さ」。7秒ですから「最短で」「威力ある攻撃」を身につけるのです。
早い攻撃の作り方
ジークンドーは、ボクシングと違い、攻撃が当たる瞬間でさえ、力を抜きます。そして、よりスピードを乗せて、威力を上げるのです。

武器に襲われることも想定している
私が見た「石井 東吾(いしい とうご)」氏ですが、武器に襲われたことも、想定されています。ナイフで向かってきたときの動画が、こちらです。

2:システマ(ロシアの合気道みたいなもの)
システマとは「ロシアの合気道」と言われている、軍も使っている格闘技です。戦争や紛争地域では、当然「武器」や「大勢の敵」との対戦も考えられています。



ここで、肩の力を抜き、自然と立つことで、相手の力を抜く。




3:合気道・古武術
せっかくですから、日本の合気道や古武術をご紹介しましょう。
〇:合気道
合気道は「相手の攻撃」や「自分の体の使い方」を利用して、力を入れずに倒すものです。例えば「小手返し」という技。これは、相手の手を持って、倒すテクニックです。
①:まずは、ここをつかみます。

②:そして、矢印の方向に押すと…

相手が勝手に倒れるのです。

〇:古武術
古武術も同じものですね。例えば、指をつかんで、相手を引っ張るときですが。
普通なら、力で引くので、相手も対抗します。

そこで、力を抜きます。これで、相手も「力を入れない(対抗しない)」

そして、体重全部を使って、引っ張る。すると、簡単に相手は動いてしまうのです。


4:クラヴ・マガ(パレスチナの軍事格闘技)
パレスチナの軍隊で使われている格闘技が「クラヴ・マガ」になります。
例えば、ナイフで相手に襲われる場合。

まずは、外からナイフの手を抑え、別の手(右手)で次の準備をします。

右手でナイフを、当然のように、奪います。

あとは、相手を倒すだけですね。


5:警察学校で教える柔道・剣道
警察学校で教える格闘技も、実践的ですよね。「武器」や「相手が多数」での場面を想定していますから。例えば、柔道や剣道が、該当します。
〇:柔道

柔道は、怖い格闘技です。なぜなら、相手を「頭から落とした」ら、死ぬ可能性が大きく上がるから。

〇:剣道

剣道は、小さい棒を持っただけで、相手が入れないと言います。これは実際に経験者から、聞いた話です。

格闘技が実践で弱い理由は「ルールに守られている」から
ここまでお話ししましたが、格闘技は実践で弱いです。その理由は「ルールに守られている」から。
そこで「ルールなし」の場面を見ていきましょう。
急所攻撃

急所攻撃に対応できない格闘技は多いです。例えば、男性の金的(きんてき:股間への攻撃)に対応しているものは少ない。さらに「目つぶし」などの攻撃も考えられます。
大勢で襲ってくる

「1vs多数」についてお話ししましたが、「想像以上の大勢」の場合もあります。「100人」「1,000人」どんな手を使ってもOKなのが、実践です。
不意打ち

不意打ちもOKです。これは格闘家でも防げません。その証拠に、以前、K-1や総合格闘技で活躍した須藤元気(すどうげんき)氏が、通り魔に襲われたことがありました。
須藤元気
2003年7月24日、渋谷区の路上でバイクに乗った通り魔に脇腹を刺され軽傷。
格闘家を含む、全ての人間は「目で見て」反応します。それができない不意打ちは、防げないのです。
車や銃を使う

さらに、車や銃での攻撃にも、お手上げです。ハリウッド映画や、交通事故を思いだすと、少しは分かりますよね。

格闘家の攻撃は、素人と明らかに違う

と思う人も出てくるでしょう。ただ、格闘家の攻撃は、やっていない人と明らかに違います。
人の中を壊す格闘家の攻撃
ボクサーのパンチは、サンドバッグが縦に揺れます。

これは「パンチを切る」から。パンチを切るとは、サンドバッグや人の向こう側を打ち抜き、すぐに引っ込めること。

そして、サンドバッグを人に置き換えると、怖いです。顔なら脳みそ、お腹なら内臓を壊します。

その一方で、素人の攻撃は「押す動作」に似ているので、肌から血が出る、転んで骨が折れる程度です。



格闘家を舐めないほうがいいですよ。
まとめ
実戦は、あなたが思っている以上に「残酷なもの」。ただ、格闘家の攻撃も、あなたとは全く違います。このような世界とわかっただけでも、目の前の景色が変わったはずですね。