「格闘技って、カッコいいよな。でも、どれがいいのかな?」と思っているあなた。ボクシング歴10年の私から、そのすべてをお伝えします。
まず、どの格闘技をしてもカッコイイ。総合格闘技、空手、ボクシング…、どれも「なぜか目が奪われること」があるはず。
それが「フォームの綺麗さ」です。なぜなら「早く強い攻撃が出せる」から。これを「機能美(きのうび)」と言います。まず、説明しましょう。
さらに、格闘技ごとに、カッコいい点をご紹介します。そして、有名ではないものもお話ししましょう。「人と違う」だけで、少し「レア感(他に無いため、価値が高くなること)」がプラスされる。さあ、まずは、しっかりと確認しましょう。
カッコよさ=フォームの綺麗さ
全ての格闘技に共通する「カッコよさ」。それが「フォームの綺麗さ」です。空手、柔道、剣道、ボクシング、キックボクシング、ムエタイ、全てにあります。


綺麗なフォームは、早く強い攻撃ができる

綺麗なフォームは、早く強い攻撃が出来ます。なぜなら「拳や足」を、力を抜いて最短距離で出すと「綺麗さ」「素早さ」「威力」全てが上がるから。これを「機能美(きのうび)」と言います。
なぜかカッコイイものは、全て機能美がある


例えば、車のフェラーリ。これを見ると、なぜかカッコいいと思ってしまう。



実は、飛行機が飛ぶとき、時速300㎞を出します。ただ、フェラーリは車ですから、飛んではダメ。つまり「飛ばないように」空力(くうりき:空気や風の力)が考えられている。
また、マイケルジョーダンというNBA(アメリカのバスケットボールリーグ)のスーパースターがいました。もう引退しましたが、彼のシュートフォームは、とても綺麗です。
彼の成績は得点王10回、2回の引退期間があるのに、総得点は史上5位です。
2シーズン弱の引退期間を除いて入団から(1984年)二度目の引退(1998年)までの13シーズンをシカゴ・ブルズで過ごした。ポジションはシューティングガード(以下SGと表記)を務めていたが、ポイントガードやスモールフォワードでも難なくプレイできるオールラウンダーであった。
シーズン得点王‐‐通算10回
通算29,292得点‐‐歴代第5位
一試合平均31.5得点‐‐歴代第1位
だから、あれだけの成績があげられる。

また、歯科医が使う道具も、なぜか「バランスが取れている」と思ってしまう。これが「機能美」の正体です。
カッコよさを追い求めれば、強くなる

つまり、カッコよさを追い求めれば、ある程度強くなります。「泥臭く」「がむしゃらに」も大事ですが、こういった方法もあるのです。
4つの格闘技のカッコよさを見ていく
それでは、格闘技のカッコよさを、それぞれ見ていきましょう。具体的に、4つ上げます。
- 総合格闘技
- 空手
- ボクシング・キックボクシング
- ジークンドー
では、1つずつ確認しますね。
1:強さなら「総合格闘技」
まず、強さなら、総合格闘技です。なぜなら、全て行うから。投げ技、関節技、キック、パンチなど。何でも対応できる点は、すごいなと思いますよね。
2:「空手」が見せる日本の美しさ
日本の美しさなら、空手がいいですね。形(かた)と呼ばれる演武(えんぶ)を見ると「理由なく、カッコいい」と思う人も多いでしょう。
これこそ「日本の美」と言えるもの。ぜひ、見てください。
3:シャドーで見せる「ボクシング、キックボクシング」
総合格闘技ほど、強くはないですが、ボクシングやキックボクシングも、カッコいいです。特に練習の1つ、シャドーボクシングという、1人で拳を出すものを、カッコよく仕上げられます。
キレを出すシャドーボクシングの仕方

キレを出すシャドーボクシングの仕方を、ボクシング歴10年の私からお話しします。

拳を出す直前、ひじで「空気を切る」ように動かすと、キレが出ます。たった、これだけ。

4:7秒で1人倒す「ジークンドー」
ストリートなどの実践なら、ジークンドーがおすすめですね。「7秒に1人倒す」という考えを聞いた時、本当に驚きました。
パンチの速さに、驚く
ジークンドーのパンチの速さは驚きます。私も元日本ランカーや、アマチュア日本一のパンチを見てきました。それでも、この動画のスピードは、ヤバいくらいです。

相撲・柔道は体を見ると、やめておいたほうがいいかも
作られる体を考えると、相撲や柔道は止めましょう。綺麗で引き締まった体になりにくいですからね。
有名ではないものでも、カッコいい
有名ではなくても、カッコいいものもあります。ここでは、2つ取り上げますね。
- システマ(ロシアの格闘技)
- クラヴ・マガ(パレスチナの格闘技)


1:システマ(ロシアの格闘技)
システマは「ロシアの軍事格闘で取り入れられている合気道のようなもの」です。例えば、動画を見ていると、このような言葉がありました。
- 自然と立つことをまずは意識する
- 恐怖でさえ、自分の動きにする
- 形というものがない
- 自然と行う
- どう来たら、どう動くというのがない
- 手に前を出すのは、恐怖心から(多くの格闘技で行われている)
- 相手と付き合わない
- 力で反発しない
まず大事なのが「自然に立つ」こと。緊張すると、力に頼って、相手に勝てないという論理です。


例えば、手を抑えられたときを考えてみましょう。

普通なら、力で対抗します。だから、相手も倒されないように、抵抗しますよね。

しかし、システマでは、肩の力を抜き、自然と立つことを、最初にします。



まさに、合気道のような考えですね。
ウィキペディアでは、このような記載がありました。
ナイフ、槍、棍棒、拳銃、突撃銃などの武器に関する攻防技術が多く盛り込まれている。これはロシア伝統武術全般の共通理念である全局面戦闘、白兵戦における生存性の向上などを色濃く受け継いだものと思われる。
現在、システマはロシア以外にもアメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、セルビアなど各国に普及が進んでいる。日本では2005年に公式ジムである「システマジャパン」が設立された。一般向けのセミナーでは殺人術などの軍事・警察関連機関向けの戦闘術は指導・公開されていない。
かなり、実践的ですね。
2:クラヴ・マガ(パレスチナの格闘技)
クラヴ・マガは、パレスチナの軍事格闘技です。

例えば、ナイフで襲われた時を絵で解説しましょう。

まずは、外からナイフの手を抑えましょう(絵では左手)。次の用意のため、別の手(右手)はすでに出しながら、行います。

出していた右手でナイフを奪います。

これで反撃できます。


さらに、クラヴマガでの文章を、ウィキペディアで確認しておきましょう。
2019年3月、多発する刃物事件、交番襲撃事件、警察官に対する拳銃強奪事件を受けて警察庁にクラヴ・マガが採用され、警察庁指定「術科広域技能指導官(逮捕術)」によって全国に普及が図られている。 [2]
クラヴ・マガのテクニックにおける基本行動理念は、
- 脅威の排除
- 怪我の防止
- 防御から攻撃への素早い転換
- 反射神経の利用
- ダメージを受けやすい部分を狙うこと
- 近くにある道具や物体の利用
である。
基本的には、相手の最初の攻撃に対処し、次の攻撃を予防し、そして相手を制圧することを、緊迫した状況下で正確に行うことである。中でも、攻撃を仕掛ける相手から、いかに早く主導権を奪うかということが最も重要視されている。

まとめ
格闘技のカッコよさは、強いから、出てくるもの。これを手にすれば「説得力のある綺麗さ」も手にできます。人の「直観」に響いてきます。
そのためには、練習しかありません。さあ、早速シャドーボクシングをしましょう。私も外に出て、やりますよ。