「格闘技って、痛いのに、なんでやりたいの?」と思っているあなた。




ただ「殴るため」に、格闘技はやっています。「殴られる、蹴られる」ためでは、ありません。そこも詳しくお話ししましょう。そして、怖いからこそ、練習する点。だから、強くなる。この思いが、あなたを上達させます。
最後に、後遺症(こういしょう)を見てみましょう。有名人の姿を見ると「大事なのは健康だ」と感じます。それでは、お話しします。
試合中、顔は痛くないが、お腹は痛い
試合中、顔は痛くないが、お腹は痛いです。これは私の体験談です。

顔を殴られると、怒りが先に出てくる

試合中は当てられた「怒り」の方が先に出ます。「何このやろう!」といった感じで、反撃するのです。

さらに「アドレナリン」というホルモンの働きで、痛み自体、あまり感じません。
お腹は、単純に痛い

ただ、お腹は試合中でも痛いです。この論理はわかりませんが、私もボディにパンチをもらい、ダウンしたことがあります。殴られた場所から「ありのような虫が、殴られた場所から全身に広がって歩く」ような「しびれ」を感じました。

グローブやヘッドギアを付けても、痛いものは痛い

グローブやヘッドギアを付けていても、痛いものは痛いです。確かに、少し柔らかいですが、痛みはあまり変わりません。
格闘家の攻撃は、体の中に響く
格闘家の攻撃は、体の中に響きます。これは「サンドバッグの動き」からも分かります。私も含めた格闘家の攻撃は、サンドバッグが縦に揺れるのです。



この攻撃に必要なのは「パンチを切る」トレーニング。やり方は「目標の少し奥に向かって、打ち抜き、すぐに戻す」こと。これで、先ほどの攻撃が出来上がるのです。


殴っているほうも衝撃がある

殴っているほうも、衝撃があります。つまり、拳や足に、自分の力を感じる。攻撃力が強い人は、自分の拳・足を痛めることもあるほど。だからこそ、鍛えながら、大事にするのです。
試合が終わると、顔や頭も痛い

試合が終わると、顔や頭が痛くなります。これは「アルコールを飲んだ後の頭痛」に似ています。

殴るためにやっている
痛いのが怖いという人へ。私たちは殴るためにやっているのです。攻撃をして、相手を打ち負かす。そのために、練習しています。
「殴られたくない」という思いが、あなたを強くする

そして「殴られたくない」という思いが、あなたを強くします。なぜなら、人よりもディフェンス練習をするから。
怖いから、練習するという論理

殴られるのが怖い人、臆病な人ほど、ボクシングは強いと聞きます。それはパンチをもらわないから。いくら攻撃力があっても、ダウンすれば、意味がありません。だから、強いのです。
練習こそ、あなたを強くする

つまり、練習こそ、あなたを強くします。ディフェンスが上手いと、当たりません。これが相手に「絶望」を与えます。
実は私もスパーリング(試合形式の練習)で、同じ経験をしました。私よりも背が10㎝以上低い、プロキックボクサーとやったのですが、全く当たらなかった。

いかに自分の攻撃を当てるか、いかに相手の攻撃を当てられないか

まとめると、いかに自分の攻撃を当て、相手の攻撃を当てられないかが、勝つポイントです。そして、これが「面白さ」になります。

後遺症を少し見てみる
では、後遺症を見てみましょう。怖さが、よりイメージできます。
モハメド・アリ
モハメド・アリは、元世界ヘビー級のボクシングチャンピオン。カシアス・グレイという名前でも、試合をしていましたね。
パーキンソン病という病気にかかっていました。パーキンソン病とは「動作が遅く、体幹(体の中心部分)がこわばり、ふるえが出てくる、治療方法がない難病」になります。モハメド・アリは、頭へパンチを受けたから、この病気になったと言われています。
引退から3年が経った42歳のとき、現役時代に受けた頭部へのダメージが原因とされるパーキンソン病と診断され闘病生活を送っており、2016年6月3日に74歳で死去した。死因は敗血症ショック
頭へのダメージはやはり大きいです。
辰吉丈一郎
日本人では辰吉丈一郎というボクサーがいます。元WBC世界バンタム級チャンピオンですが、彼の口調は明らかにおかしいです。話し方がはっきりせず「パンチドランカー(パンチをもらいすぎた人)」の症状だとも、言われています。
これが、実際に起きるのです。
1番大事なのは、あなたの健康

1番大事なのは、あなたの健康です。世界チャンピオンになっても、その後の人生が辛く苦しいなら、止めてもいいと、私は考えます。しっかりした知識・情報こそ、力になります。
まとめ
格闘技は痛いのに、やりたくなる不思議なスポーツです。私もボクシングを10年やっていました。そして、スパーリングでの怖さ・痛さを感じても、ジムに通っていたのです。
ただ、きちんとした知識があれば、対策も取れます。あなたの考えも変わったはず。このサイトで、色々おもしろい記事があるので、読んでいってくださいね。