格闘技の痛いを、種類別で説明。ボクシング歴10年の経験から解説します

男性の顔

「格闘技って、痛いのに、なんでやりたいの?」と思っているあなた。

ちゃと
そうなんですよね。私も10年間ボクシングをやっていました。痛いです。ただ、試合中はお腹だけですね。
なぜ子さん
え? 試合が終わったら、どうなるの?
ちゃと
はい。頭が痛くなります。アルコールを飲んだように、脳が腫れる感じですね。
なぜ子さん
やっぱり怖い!

ただ「殴るため」に、格闘技はやっています。「殴られる、蹴られる」ためでは、ありません。そこも詳しくお話ししましょう。そして、怖いからこそ、練習する点。だから、強くなる。この思いが、あなたを上達させます。

最後に、後遺症(こういしょう)を見てみましょう。有名人の姿を見ると「大事なのは健康だ」と感じます。それでは、お話しします。

試合中、顔は痛くないが、お腹は痛い

 

試合中、顔は痛くないが、お腹は痛いです。これは私の体験談です。

ちゃと
なかなか大変でした。

 

顔を殴られると、怒りが先に出てくる

ライオンの叫び

 

試合中は当てられた「怒り」の方が先に出ます。「何このやろう!」といった感じで、反撃するのです。

ちゃと
もちろん「冷静に」ですよ(汗)。

さらに「アドレナリン」というホルモンの働きで、痛み自体、あまり感じません。

お腹は、単純に痛い

お腹が痛い

ただ、お腹は試合中でも痛いです。この論理はわかりませんが、私もボディにパンチをもらい、ダウンしたことがあります。殴られた場所から「ありのような虫が、殴られた場所から全身に広がって歩く」ような「しびれ」を感じました。

ちゃと
目の前は真っ黒。「パソコンの強制シャットダウン」みたいな感じですね。

 

グローブやヘッドギアを付けても、痛いものは痛い

スパーリング

グローブやヘッドギアを付けていても、痛いものは痛いです。確かに、少し柔らかいですが、痛みはあまり変わりません。

 

格闘家の攻撃は、体の中に響く

 

格闘家の攻撃は、体の中に響きます。これは「サンドバッグの動き」からも分かります。私も含めた格闘家の攻撃は、サンドバッグが縦に揺れるのです。

サンドバッグが縦に揺れる
ちゃと
サンドバッグを人と考えると、怖いです。人の中が「上に揺れる」。つまり、脳みそや内臓が「体の中で上がって、揺れる」わけです。そうなれば、ひざから落ち、その場で倒れます。
縦に揺れる衝撃を人と考えると

この攻撃に必要なのは「パンチを切る」トレーニング。やり方は「目標の少し奥に向かって、打ち抜き、すぐに戻す」こと。これで、先ほどの攻撃が出来上がるのです。

パンチを切る打ち方
ちゃと
格闘家の拳、蹴りは、素人と別です。

 

殴っているほうも衝撃がある

2つの拳

殴っているほうも、衝撃があります。つまり、拳や足に、自分の力を感じる。攻撃力が強い人は、自分の拳・足を痛めることもあるほど。だからこそ、鍛えながら、大事にするのです。

試合が終わると、顔や頭も痛い

リングコーナーにいるボクサー

試合が終わると、顔や頭が痛くなります。これは「アルコールを飲んだ後の頭痛」に似ています。

ちゃと
体の内側が、壊されていくという感覚。やっぱり怖いですよね。

 

殴るためにやっている

 

痛いのが怖いという人へ。私たちは殴るためにやっているのです。攻撃をして、相手を打ち負かす。そのために、練習しています。

 

「殴られたくない」という思いが、あなたを強くする

猫のケンカ

そして「殴られたくない」という思いが、あなたを強くします。なぜなら、人よりもディフェンス練習をするから。

 

怖いから、練習するという論理

怒りの顔

殴られるのが怖い人、臆病な人ほど、ボクシングは強いと聞きます。それはパンチをもらわないから。いくら攻撃力があっても、ダウンすれば、意味がありません。だから、強いのです。

 

練習こそ、あなたを強くする

ボクシングの黄色いバンテージ

つまり、練習こそ、あなたを強くします。ディフェンスが上手いと、当たりません。これが相手に「絶望」を与えます。

実は私もスパーリング(試合形式の練習)で、同じ経験をしました。私よりも背が10㎝以上低い、プロキックボクサーとやったのですが、全く当たらなかった。

ちゃと
つまり「パンチを出すと当てられる。パンチを出さなくても当てられる」。これを相手から、体で教えられるのです。

 

いかに自分の攻撃を当てるか、いかに相手の攻撃を当てられないか

チェス

まとめると、いかに自分の攻撃を当て、相手の攻撃を当てられないかが、勝つポイントです。そして、これが「面白さ」になります。

ちゃと
相手の攻撃をひらりとかわして、自分のパンチを打ち抜いた時は、本当にスカッとしますよ。

 

後遺症を少し見てみる

 

では、後遺症を見てみましょう。怖さが、よりイメージできます。

 

モハメド・アリ

 

モハメド・アリは、元世界ヘビー級のボクシングチャンピオン。カシアス・グレイという名前でも、試合をしていましたね。

パーキンソン病という病気にかかっていました。パーキンソン病とは「動作が遅く、体幹(体の中心部分)がこわばり、ふるえが出てくる、治療方法がない難病」になります。モハメド・アリは、頭へパンチを受けたから、この病気になったと言われています。

引退から3年が経った42歳のとき、現役時代に受けた頭部へのダメージが原因とされるパーキンソン病と診断され闘病生活を送っており、2016年6月3日に74歳で死去した。死因は敗血症ショック

ウィキペディアより

頭へのダメージはやはり大きいです。

 

辰吉丈一郎

 

日本人では辰吉丈一郎というボクサーがいます。元WBC世界バンタム級チャンピオンですが、彼の口調は明らかにおかしいです。話し方がはっきりせず「パンチドランカー(パンチをもらいすぎた人)」の症状だとも、言われています。

maidigitvさんのチャンネルより

これが、実際に起きるのです。

 

1番大事なのは、あなたの健康

聴診器

1番大事なのは、あなたの健康です。世界チャンピオンになっても、その後の人生が辛く苦しいなら、止めてもいいと、私は考えます。しっかりした知識・情報こそ、力になります。

 

まとめ

 

格闘技は痛いのに、やりたくなる不思議なスポーツです。私もボクシングを10年やっていました。そして、スパーリングでの怖さ・痛さを感じても、ジムに通っていたのです。

ただ、きちんとした知識があれば、対策も取れます。あなたの考えも変わったはず。このサイトで、色々おもしろい記事があるので、読んでいってくださいね。

コメントを残す