「病気を予防する運動って、どんなものかな?」と思いますよね。健康になるなら、体を動かそうと考えるのは当然です。誰もが、病気はイヤですから。
そこで、予防効果がある「適度な運動」を、ご紹介しましょう。

運動でつく2つの力「筋力」と「体力」。これが、あなたの人生を素晴らしくします。
さらに、体が自由に動く今こそ始める最高のタイミングです。なぜなら、色々な制限が出る病気になってからでは、遅いから。
たとえば、脳卒中(のうそっちゅう)や脳梗塞(のうこうそく)という病気は、後遺症(こういしょう)が残ることもある。この後遺症は、半身不随(体の半分が動かなくなること)など、日常生活でさえ支障が出ます。
これなら、病気になる前の予防こそ大事だと、はっきり分かりますよね。
ただ、病気になっても、医師と相談して、出来ることから始めましょう。なぜなら、いつトレーニングを始めても、筋肉は鍛えられるから。ここも、お話しますね。
さらに、病気を予防する2つの大事なポイントも説明します。それが「食事」と「睡眠」。健康に必要な理由を、それぞれ確認しましょう。
実は、これが「ダイエットの成功方法」です。なぜなら、ダイエットは健康になるものだから。ここも説明します。
つまり、今後の人生を豊かにする方法が、手に入ります。さあ、今すぐに始めましょう。
適度な運動が、病気の予防になる2つの理由
適度な運動は、病気の予防になります。その理由は次の2つです。
- 論文での証明
- やりすぎると、死亡率が上がる
では、1つずつ見ていきましょう。
1:論文での証明

運動が、病気の予防にいいことは、論文で証明されています。
適度の運動負荷は生体に刺激を与え, 組織の機能を一時的に低下させるものの, 運動後の機能はかえって高い水準にあがる.)は生体に障害を引き起こす過酸化脂質の変動に関しての検討で適切な種類と強さの運動訓練を重ねることにより, 健康を維持できるだけでなく,疾病の予防効果も期待できるとしている
適度な有酸素運動は免疫力(めんえきりょく)と抗酸化能力(こうさんかのうりょく)を高める作用があり、運動終了後一定期間持続する。
※免疫力、抗酸化能力…体を強くし、病気を予防する力
運動の力はやはり、すごいのです。
運動でつく2つの力
運動すると、あなたに2つの力が付きます。それが「筋力」と「体力」です。この2つは、健康的な生活に必ず必要なもの。だから、運動しないと、病気になるのです。
1:筋力

筋力を出す「筋肉」には、次の3つの働きがあります。
- 普通の生活を送るために必要
- エネルギーや水分をため込む
- 熱を作り出す
重いものを持つ以外に、これだけの力があるのです。
普通の生活を送るために必要

筋肉は、普通の生活を送るために必要です。歩くとき、座っているとき、料理をするとき。「体を動かす時全て」に使います。
この筋肉を、骨格筋(こっかくきん)といい、トレーニングで鍛えられます。
寝たきりの人は、明らかに健康ではありません。「差別だ」「それは違う」と言う声があっても「誰も、寝たきりになりたくない」のが現実です。
筋肉は、普通の生活を送るために、絶対に必要です。
エネルギーや水分をため込む

筋肉はエネルギーや水分をため込みます。つまり、環境の変化にも、ある程度耐える体を作るのです。
熱を作り出す

筋肉は熱を作り出します。これも、環境の変化、特に寒さへの強さです。風邪は、寒いと引きやすい。それを防ぐので、文字通り予防になります。
2:体力

運動でつく2つ目の力「体力」です。体力とは、次の2つのことです。
- ストレスに耐えて、生を維持していく防衛能力
- 積極的に仕事をしていく体の行動力

体が強いと、心も強くなる

体が強いと、心も強くなります。体力があれば、多少のことでも、耐えられます。
以前、テレビで、フェラーリという有名な自動車メーカーでデザインを担当していた奥山清行さんが「いい仕事をするには、最後は体力勝負になる」と言っていました。
体の強さは、こういった面もあるのです。
2:やりすぎると、病気になりやすい

運動はやりすぎると、病気になりやすいです。こちらの論文で証明されています。
平均9年間の追跡期間中、49,113人の女性が最初の冠状動脈性心疾患イベントを、17,822人が最初の脳血管イベントを、14,550人が最初の静脈血栓塞栓イベントを起こしました。 非活動的な女性と比較して、中等度の活動を報告している女性は、3つの状態すべてのリスクが有意に低かった(それぞれP <0.001) しかし、激しい運動を毎日報告している女性は、冠動脈性心疾患(P = 0.002)、脳血管疾患(P <0.001)、および静脈血栓塞栓性イベント(P <0.001)のリスクが週に2~3回報告している女性よりも高かった。リスクは、出血性脳卒中と虚血性脳卒中の間、または肺塞栓症を伴うまたは伴わない静脈血栓塞栓イベント間で差はなかった。
頻繁な身体活動は、中等度の活動ほど血管疾患のリスクを低下させない可能性があります
だから、「適度」が1番いいのです。
「適度」とは、2つの運動を使い分けると、簡単にできる


- ストレッチ
- ロングブレス
- ヨガ
- ウォーキング
- ジョギング
- 筋トレ
- ボールを使ったスポーツ
毎日、軽い運動を行い、週に2回は負担が大きいものを行う。これが「適度」な運動習慣です。
病気になる前の運動が大事
病気になる前に、運動しましょう。なぜなら、体を壊すと、自由に動かないから。
病気になってからでは遅い

大きな病気になると、運動が大きく制限されます。
たとえば、がんについて、少し考えてみましょう。初期のがんであれば、手術で取れます。
しかし、入院、手術をすると、運動は大きく制限されます。
また、手術した後は、抗がん剤治療が待っています。これには副作用と呼ばれる、色々な症状が出てきます。具合が悪くなる、吐いてしまう、貧血、痛みなど。これでは運動どころではありません。
予防が、大きなメリットだと、分かったはずです。
1日10分作れば、週に2回、30分の運動が可能



1日10分作れば、1週間で70分。週に2回、30分運動の時間が確保できます。1日10分が、病気の予防になる。やるしかありませんよね。
病気になったら、医師に相談する
病気になったら、医師と相談しましょう。何ができるのかを、正しく把握するのです。運動が、新たな病気の原因になっては、意味がありません。
リハビリなど、体の機能を戻すことが大事

体がうまく動かないなら、リハビリが必要です。歩くこと、座ること、握ること、この働きを呼び起こしましょう。
筋肉は、いつトレーニングを始めても、成長する

筋肉は、いつトレーニングしても、成長します。これは70歳であっても、です。こちらに論文の証明があります。
高齢者の筋力トレーニングの効果については, 日本人、カナダ人、アメリカ人、スウェーデン人を対象にした研究報告がいくつかみられる。いずれの報告においても, トレーニングにより筋力の増加が認められたという結果で一致している
今から始めましょう。過去を悔やんでも、時間は戻りません。できることから、始めるのです。
病気を予防する、バランスのいい食事
病気を予防する食事は、バランスのいいものです。なぜなら、口から取ったものでしか、体は作られないから。
口から入ったもので、体は作られる

体には色々な材料が必要です。それは、目も、肌も、骨も、爪もどんどん作り変えて、生きていくから。だから、様々な食材が入った、バランスのいい食事が大事なのです。
糖質制限は、自然とバランスがよくなる



糖質を抑えて、タンパク質などを取ることが、糖質制限です。そして、今の食事は、糖質を取りすぎています。コンビニに行けば、糖質いっぱいのお菓子やパン、ジュースやケーキがたくさんあります。
この糖質を抑えて、足りない栄養を取り入れる。だから、バランスが改善されるのです。
病気を予防する睡眠
しっかりした睡眠は、病気を予防します。なぜなら、睡眠が体の回復とリフレッシュをさせるから。そこで、よく眠るための2つの条件をご紹介しましょう。
よく眠るために必要な2つの条件
よく眠るための2つの条件がこちらです。
- 適度な疲れ
- ストレス解消
では、1つずつ見ていきましょう
その1:適度な疲れ

適度な疲れが、睡眠へと向かわせます。家でゴロゴロしていれば、寝つきは悪いですよね。汗をかくほど、しっかり運動すれば、眠くなりますよ。
その2:ストレス解消

ストレスを解消すると、よく眠れます。逆にストレスがたまると、眠れなくなり、それが続くと不眠症や、うつという病気になります。このコントロールが、とても大事です。
ダイエット成功の法則が、今までお話したこと
実は今までお話したこと、全て、ダイエット成功の法則と同じなのです。
- 毎日の軽い運動
- 週に2回、30分ほどの適度な運動
- バランスのとれた食事
- いい睡眠
- ストレスをコントロールすること
これができれば、自然とダイエットは成功するのです。
ダイエットは健康になるため

ダイエットは、そもそも健康になるためです。ダイエットには「食事制限」という意味もありますからね。
医者が「ダイエットしなさい」という人は、おじさん・おばさん体型

医者が「ダイエットしなさい」と言うのは、病気の予防と治療のためです。そして、患者は、おじさん・おばさん体型。つまり「太っていて、お腹が出ている、メタボ体型」になります。
デブは、病気になりやすい

デブは、病気になりやすいです。
まず、心臓に大きな負担がかかります。これが心筋梗塞(しんきんこうそく)と呼ばれる、突然心臓が止まる病気を引き起こします。
また、血管内に脂肪の固まりができやすいです。これで脳出血(のうしゅっけつ)脳梗塞(のうこうそく)など、脳の血液が詰まる、血管が破裂する症状が出やすくなる。
これを避けるダイエットは、健康になる力があります。
きちんとした体なら、充実した人生を送れる。

きちんとした体は、体力もあり、充実した人生を送れます。私は41歳ですが、176cm、65kgの体型を25年以上、維持しています。
子どもをお迎えに行くと「若いパパが来た」と言われます。これが、チビも嬉しいみたいです。「充実した人生」とは、こういうことが、数多くあるもの。
きちんとした体は「充実した人生へのチケット」であり、誰でも手にできます。
まとめ
病気をしていない今だからこそ、運動は本当に大事。すぐに始めましょう。体を動かせば、あなたは確実に変わります。そして、人生の大きな力になっていく。
これほど、簡単で、確実な「自己投資(自分にお金や時間を使うこと)」を、私は知りません。やらない人は、ただ損をしているだけ。
病気の予防だけではない、本当の運動の力を、あなたは知りました。
ただ、知っただけでは、全く意味がありません。行動が、あなたの人生を変えるのです。
そして、やりすぎなのもダメ。