「ダイエットの効果って、どれくらいで出てくるのかな?」これがわかれば、1つの目安となって、安心しますよね。

その理由は、次の3つです。
- 脂肪を減らすのに、1か月以上かかる
- 筋肉がつくのに、1か月かかる
- 運動が習慣になる
「え?1か月って、ちょっと長くない?」と思ったあなたは、こう思っているはず。

インターネットや、テレビで「2週間」とか「5日で」ダイエットできるって、言っているけど。
そこで、短い期間で、やせるからくりをご紹介しましょう。具体的には、この3つです。
- むくみが取れる
- 水分が抜ける
- 筋肉が減る
これは、本当のダイエットではありません。なぜなら、あなたが無くしたいのは、「脂肪」だから。
「でも、1か月かけても、やせてなかったらどうするの?」と思いますよね。そこで、脂肪が燃える運動について、ご紹介します。これで、運動の見直しができますよね。
さらに、運動のダイエット以外の効果も、お話しましょう。この4つです。
- ストレス解消
- 楽しい
- アンチエイジング
- 疲労回復
この効果も手に入るから、ダイエットするわけですよね。
つまり、ここでは、「ダイエットの期間」だけでなく、「ダイエットの本当の力」も知ることになります。さあ、さっそく、読み進めましょう。
ダイエットの効果は1か月かかる
ダイエットの効果を、あなたの体で感じるには、1か月かかります。その理由は、3つです。
- 脂肪を減らすのに、1か月以上かかる
- 筋肉がつくのに、1か月かかる
- 運動が習慣になる

1つずつ見ていくと、納得しますよ。
1:脂肪を減らすのに、1か月以上かかる

「あれ? 脂肪が減った?」と、体で感じるのに、1か月以上かかります。例えば、脂肪が1キロ無くなれば、あなたも体が軽くなったと感じますよね。
これを、実際に計算してみましょう。
脂肪1kg=1,000g=7,200kcal
(脂肪1g=7.2kcalと計算します。)
7,200kcalをジョギングで使うとしたら……
130~150㎞走る必要がある
130㎞÷30日=毎日4~5㎞走る必要がある!!

1日おきなら、10㎞走る必要がありますよね。
だから、1か月「以上」としているのです。
2:筋肉がつくのに、1か月かかる

筋肉がつくのに、1か月かかります。これも、論文で証明されていること。
トレーニング後20日をすぎると,絶対筋力の増加は少なくなるが,筋断面積が拡大されてくる。ゆえに, この時期の最大筋力の増加は筋肥大によるものと考えられる。
最大筋力はトレーニング初期に急増するが, この時期にトレーニングを止めてしまうと,筋力衰えも速いといわれている。筋力増強効果を持続させるには,20日間以上のトレーニングにより,筋肥大まで到達させる必要があるといえる。

20日と書いていますが、個人差もありますからね。
1か月と見ておけば、いいでしょう。
3:運動が習慣になる

1か月運動し続ければ、習慣になります。この習慣こそ、本当のダイエットに必要なもの。なぜなら、運動をし続けることで、自然とやせて、キレイにカッコよくなるから。
私も20年以上、運動し続けています。そして。176cm、65kgの体型を、15歳から、25年間維持している。
これこそ、まさに証明そのもの。

元プロ野球選手も、引退すると、デブになります。
なぜなら、運動しなくなったから。ただ、それだけなのです。
すぐに効果が表れる3つの「からくり」
「2週間でマイナス5キロ」などのダイエットには、3つの「からくり」があります。
- むくみが取れる
- 水分が抜ける
- 筋肉が減る

この3つは、脂肪以外が減っているわけですね。
だから、簡単にできるのです。
その1:むくみが取れる

むくみを取ると、細くなり、体重も減ります。むくみとは、「足などに、水分がたまること」を言います。
水分が抜けるわけですから、簡単に効果が表れます。
その2:水分が抜ける

先ほどのむくみと同じで、水分が抜けると、体重が減ります。体の70%は水分ですからね。ボクサーの減量(あえて、ダイエットとは言いません)も同じです。

ボクシング歴10年の私だから、言えます。
その3:筋肉が減る

筋肉が減ると、体重も落ちます。筋肉は脂肪の3倍重いので、少し筋肉が落ちるだけで、体重はすごく減ります。こちらの動画を見れば、簡単にわかります。
また、筋肉は、すぐに無くなります。例えば、プロレスラーの大きな体は、1か月もかからずに、普通の体に戻ります。つまり、脂肪よりも早く体重が落ちるのです。

だけど、筋肉が落ちると、老人みたいな体になります。
細く、やせこけてしまう。リバウンドもしやすくなる。
あなたは、これを求めていますか?
効果が現れないときには、運動を見直す

「運動しても、効果が表れない」と思った時には、運動を見直しましょう。このときに必要なのは、「脂肪の燃やし方」。
では、それを、説明しましょう。
脂肪を燃やす「カテコールアミン」

脂肪を燃やすのに、必要なのは、カテコールアミンと呼ばれるホルモンです。これは、論文で証明されています。
脂肪動員の引き金になるのは、アドレナリンやノルアドレナリンなどの、カテコールアミンとよばれるホルモンである
脂肪を燃やす2つの運動
そして、このホルモンを出す運動が、「有酸素運動」と「全力運動」になります。こちらも、論文で証明されています。
有酸素運動

また,(有酸素運動の)連続法では運動中の血中アドレナリン,ノルアドレナリン,成長ホルモン,遊離脂肪酸およびグリセロール濃度が増加し,インスリン濃度の低下が認められた.
全力運動

血漿A(アドレナリンの濃度)は70~90%(運動)強度で急激に増加したのに対して

つまり、この運動をメニューに取り入れることが大事なのです。
ダイエット以外の4つの効果
運動はダイエット以外にも効果があります。それが、次の4つ。
- ストレス解消
- 楽しい
- アンチエイジング
- 疲労回復

これがあるから、続くし、ダイエットするわけですよね。
1:ストレス解消

運動すると、ストレス解消になります。体を動かすと、「すっきりした感じ」がありますよね。あれは、カテコールアミンの1つである、ドーパミンの効果。これは、幸せホルモンとも呼ばれています。

ストレスをためておきたい人なんて、いませんよね。
2:楽しい

楽しい運動をしましょう。楽しいから、続くし、ダイエットが成功するわけです。つらいもの、苦手なものはやりたくないですよね。
ちなみに、私はボクシング。ジムに通わなくなってからも、私はボクシングを続けています。
恥ずかしい話ですが、運動している場所は、ただの歩道。清掃工場の前の、誰も来ないところで、1人「シュッ、シュッ」と、シャドーボクシング(ボクシングのトレーニングの1つ)をやっているのです。
ときどき、通り過ぎる車は、私の前でスピードを落とします。恥ずかしいです。

でも、楽しいので、やり続けます。
止めるなんて、考えていませんね。
3:アンチエイジング

運動には、アンチエイジングの効果があります。このアンチエイジングとは、年齢による衰えを、少しでも防ぐものを言います。
まずは、肌の老化。これを防ぐ力が、運動にはあります。
皮膚の老化を避けるためには光老化対策、酸化ストレス対策、糖化ストレス対策が重要である。
一次予防としては骨格筋肉量の維持、適度な運動、適正な食習慣が奨励される。これは血糖の急激な上昇を避け、インスリン抵抗性を増加させないためである。グルコースの70% は骨格筋で消費され、骨格筋量の減少がインスリン抵抗性増加を助長するので筋肉負荷運動は重要である。
また、アンチエイジング医学を行っている、日本抗加齢医学会(にほんこうかれいいがっかい)のホームページでも、「運動はアンチエイジングの効果がある」と、記載されています。
アンチエイジング医学は“加齢”に焦点をあてた究極の予防医学といえる。 予防医学を考えるときに最も中心的な医学となる可能性を秘めた医学なのである。
現在厚生労働省は、メタボリックシンドローム撲滅のためにあげている、適度な運動、適切な食事、禁煙、サプリメントなどはまさにアンチエイジング医学の流れにそったものであり、単に疾患予防というレベルを超えて、さらに健康レベルをあげていくことがアンチエイジング医学的アプローチといえる。
所見から抗加齢(アンチエイジング)的な医学的戦略に結びつけます
(例)
骨年齢が高ければ、 適量の骨に刺激を与える運動や有酸素運動をすすめます。
体脂肪が多く、筋肉量、筋力等に問題があれば、 具体的な運動方法を教え、簡単に出来る筋トレを指導します。
血管年齢が高ければ、 動脈硬化性疾患の存在を念頭に置き、上位の医療機関で再検査を行い、抗凝固療法なども視野におきます。
きれいな姿勢も、筋肉が必要。腰が折れ曲がっていたら、老人に見えますよね。姿勢がよく、肌がきれいなら、年齢より「若く見られる」のは、むしろ当然です。

運動すると、本当に「若く」なるわけです。
4:疲労回復

軽い運動には、疲れを取る力があります。これを「積極的休息(せっきょくてききゅうそく)」といいます。
休みの日、ダラダラと過ごすよりも、体を動かした方が、疲れが取れた経験、あなたにもあるはずです。

運動して、疲れを取りましょう。
まとめ
1か月で効果を感じられなかったら、運動の見直しを行いましょう。この見直しこそ、あなたのダイエットが、どんどんよくなる証明そのものです。
実際に、私も、運動を見直し続けた結果、細く引き締まった体のままでいられました。
そのための、運動の知識や、効果も、あなたにお伝えしました。さあ、今度は、あなたの番ですよ。
まずは「1か月」、運動してください。