「食事、運動、お風呂の順番で、どうしたら1番いいのかな」と悩みますね。これさえ分かれば、1日のスケジュールが決まります。
そこで、おすすめの順番をお話しましょう。

その理由は、次の5つ。
- 運動は「体が動かしやすい最初」が1番
- 運動→食事で、体に必要なものを取れる
- 運動後、すぐの風呂は筋肉によくない
- 寝る前のお風呂で、よく眠れる
- 運動と睡眠の間に、時間を取っているから、よく眠れる
これなら、あなたも納得しますよね。
でも、「え? お風呂が最後なのは分かるけど、運動と食事は、逆でもいいんじゃないの?」と思う人もいるでしょう。
確かに、その通り。
そこで、順番を変えたときのいい点、悪い点をお話しますね。
これで「なるほど、どちらかといったら、確かにこの順番のほうがいいな」と納得しますよ。
もう、迷うことなく、体を動かせる。さあ、さっそく読み進めましょう。
「運動→食事→風呂」の順番がおススメの5つの理由
この順番がおススメの理由は、次の5つです。
- 運動は「体が動かしやすい最初」が1番
- 運動→食事で、体に必要なものを取れる
- 運動後、すぐの風呂は筋肉によくない
- 寝る前のお風呂で、よく眠れる
- 運動と睡眠の間に、時間を取っているから、よく眠れる
では、さっそく、1つずつ見ていきましょう。
1:運動は「体が動かしやすい最初」が1番

運動は、最初が、1番体を動かせます。食べた後すぐには、動けないですよね。食べ物を入れると、血液がお腹の中に集まります。また、内臓も、食べた物を消化するために、すごく動きます。
つまり、体が「運動する状態」ではないのです。

だから、食事の前に運動するのです。
朝は注意が必要

ただ、朝、すぐに体を動かすとき、とくに注意が必要です。その理由が、次の2つになります。
- 体のエネルギーが、いつもより足りない状態
- 水分補給をしっかりと

私も朝に運動しますから、この点を、自分の体で確認しています。
【その1:体のエネルギーが、いつもより足りない状態】

朝は、体のエネルギーが、いつもより足りない状態です。寝ている間は、何も食べていませんからね。このままで運動すると、頭がクラクラする「貧血」の状態になることがあります。これが続くようなら、アメをなめて運動するのもありですね。

私も10年以上、朝に運動していますが、こうなることがありますよ。
【その2:水分補給をしっかりと】

先ほどと同じように、水分も寝ている間に無くなります。なぜなら、睡眠中に汗をかくから。具体的には、コップ3杯の汗が出るとも言われています。
このため、運動する前に、コップ1杯は水を飲みましょう。できれば、ぬるめ(常温)の水がいいですね。

冷たいと、お腹がびっくりしますよ。
2:運動→食事で、体に必要なものを取れる

運動→食事の順番なら、体に必要なものが取れます。
例えばトレーニングすると、筋肉の繊維(筋繊維:きんせんい)が切れます。これを治すために、たんぱく質が必要になるのです。具体的には、肉、魚、卵など。

このときに、口から必要な栄養を取れば、当然、筋肉が作られるわけですね。
3:運動後、すぐの風呂は筋肉によくない

運動したあと、すぐのお風呂はおススメしません。それは、筋肉に良くないためです。
トレーニングした後の筋肉は熱を持っています。これを炎症(えんしょう)状態といいます。この状態のまま、すぐに熱い風呂につかると、それが悪化することもあるのです。
時間を空けたほうがいいのは、このため。

その時間を、食事にあてると、効率がいいですよね。
これが、運動と、お風呂の間に時間をあける理由です。
4:寝る前のお風呂で、よく眠れる

寝る前のお風呂で、よく眠れます。それは2つの理由です。
- リラックス効果
- 体温が下がるから
これで「なるほど、だから、風呂に入るのか」と納得しますよ。
1点目:リラックス効果

お風呂に入ると、リラックスしますよね。温かくて、ほっとする。だから、よく眠れます。
2点目:体温が下がるから

お風呂から上がると、体温が下がります。風呂につかって、上がった体温が、自然と下がりますからね。
この体温が下がる状態が、あなたを眠くさせるのです。

体が、自然と「睡眠モード」になるわけです。
5:運動と睡眠の間に、時間を取っているから、よく眠れる

運動と、睡眠の間に時間を取っています。これも、よく眠れる理由。それが「運動で出てくるホルモン」と関係しているのです。

そのホルモンの名前が「アドレナリン」。
聞いたことある人も多いでしょうね。
このホルモンは「闘争か? 逃走か?」とも言われているもの。つまり、このホルモンが出ていると、興奮している状態なわけです。

こんな状態で、眠れませんよね。
時間を空けるのは、このためなのです。
睡眠が、ダイエットに大事な理由

「睡眠が大事」というお話をする理由、それは、よく眠れるとダイエットが成功するからです。
睡眠は、ホルモンを調整する働きがある。そして、ダイエットには、このホルモンの力が必要になります。
【ダイエットに影響するホルモン】

脂肪を燃やすホルモンを、カテコールアミンといいます。これは、論文できちんと証明されているものです。
脂肪動員の引き金になるのは、アドレナリンやノルアドレナリンなどの、カテコールアミンとよばれるホルモンである
そして、インスリンと呼ばれるホルモンを抑えることも、ダイエットに大事だと、論文にあります。
運動中の脂肪燃焼を刺激する因子として、インスリン濃度の低下と交換神経刺激によるカテコールアミンの分泌が必須と考えられている。

だから、きちんとした睡眠が大事なわけですね。
朝も夜も、同じ順番で行ってOK

朝も夜も、この順番でやって問題ありません。

でも、朝からお風呂は入れないよ!
と思う人もいますよね。そこで、朝なら、このように変えるのも、ありです。
これなら、汗も軽く流して、スッキリした状態。会社や学校にも「汗のニオイを気にせずに」行けますよね。
運動と食事の順番を変えるのもあり
「運動と食事の順番を、入れ替えるのはダメなのか?」という人もいますよね。

つまり「食事→運動→お風呂」ということ。
そこで、次の点をお話しましょう。
- 食べたものをエネルギーに変える
- インスリンを抑えることができる
- ふらふらしない
- 脂肪が燃えにくい
- 時間を空ける必要がある
- 時間がないときは、特にできない

これを読んで「なるほど」と思いますよ。
3つのいい点
その1:食べたものをエネルギーに変える

食事の後の運動は、食べたものを、すぐにエネルギーに変えます。これなら、食べ過ぎた分を使うこともできるので、脂肪になりにくいですよね。
その2:インスリンを抑えることができる

食べた後に運動すると、インスリンを抑えることができます。これも、論文で証明されているものです。
食後における血中グルコース濃度(インスリンなど)の過剰な増加を防ぐ上では、食後の運動は食前の運動よりも有効であると考えられる。

つまり、「カテコールアミンの脂肪を燃やす力を邪魔しない」わけですね。
その3:ふらふらしない

体の中にエネルギーがありますから、ふらふらしません。これなら、安心ですよね。
3つの悪い点
その1:脂肪が燃えにくい

この運動は、脂肪が燃えにくいです。食事で取り込んだエネルギーが、優先して使われますからね。
その2:時間を空ける必要がある

食べた後、すぐには運動できません。だから、時間を空ける必要があります。

「朝食の後」と「昼食の前」は、同じだと、個人的に思います(笑)。
その3:時間がないときは、特にできない

朝の時間がないときは、できません。朝食の1時間あと、あなたは、会社や学校に行っていますよね。

時間がない私たちにとっては、1番大きな問題ですね。
朝と夜に分けるといい、有酸素運動

最後に、有酸素運動の特徴をお話します。有酸素運動は、「10分×3回」のほうが「30分×1回」よりも、ダイエット効果があります。これは、次の論文で証明されています。
すなわち,休息時間を挟みながら間欠的に有酸素運動を行っても,運動強度と運動時間の合計が同一であれば連続的に運動した場合と同等のV4 O2(運動の強さ) およびEE(エネルギー消費量)が得られ,運動終了後はより多大なEPOC(運動したあと、カロリーを沢山使う状態)の得られることが明らかになった.

これを知っておくだけで、通学・通勤に、体を動かそうかなと思いますよね。
まとめ
順番を決めてしまえば、迷うことはありません。1日のスケジュールが決まりますから、あとは、動くだけですよね。
ここに来たあなたは、ダイエットの意識が高い。だから、成功するでしょう。
ただ、もう1つお話します。
本当のダイエットは、続く運動をすること。なぜなら、運動しなくなると、太るから。たった、これだけの理由です。
野球選手でも、引退すると、太る人がたくさんいます。それは、「今、運動していない」から。
私は、20年以上、体を動かし続けています。そのおかげで、15歳からの25年間、176cm、65kgの体型を維持できている。
これこそ、本当のダイエット。
細く引き締まった体は、若い印象を与えます。
私は、下の子どもの幼稚園のお迎えの時、ほかの子供から、「若いパパがきた」と言われます。ユニクロでも、きれいに着こなせますし、体型が変わらないので、服を買い足さなくてもいい。そこまで、お金を使わなくてもいいのです。
これこそ、あなたに手にしてほしい「明日」。
さあ、今すぐやりましょう。あなたには、その「明日」を手にする資格があるのです。
「運動→食事→風呂」でOKです。