「運動って、やりすぎると、どうなるのかな」と、疑問に思うあなた。運動しすぎではないですか? やりすぎはいけません。なぜなら、ダイエットが失敗する可能性が出てきます。その理由が、次の4つです。
- 疲れが取れずに、止めてしまう
- やりすぎると、ストレスをためてしまう
- 60分以上、有酸素運動すると、燃費のいい体になる
- 筋トレをやりすぎると、筋肉の回復する時間が無くなる
「じゃあ、やりすぎないために、基準なんてあるのかな」と思いますよね。この基準は、ただ1つ。
あなたが、そのペースで続くかどうか?
これだけです。本当のダイエットは、続く運動が必ずある。これを目指しましょう。
そして、続く運動の特徴は、この5つになります。
- 楽しい
- ストレス解消
- 健康になる
- アンチエイジング効果がある
- 急な予定でも、変更できる
さらに、脂肪を燃やす仕組みも、お話しましょうね。これは、カテコールアミンと呼ばれるホルモンを出すこと。有酸素運動と、全力運動で、このホルモンが出てきます。
つまり、ここで、「本当のダイエットに必要な運動」がわかります。それこそ、あなたを、きれいに、かっこよく、若々しく、健康にさせるもの。
さあ、スタートしましょう。あなたの目指す、本当のダイエットが、ここにあります。
やりすぎが、ダイエットを失敗に導く4つの理由
運動をやりすぎると、ダイエットは失敗します。それが、次の4つの理由です。
- 疲れが取れずに、止めてしまう
- やりすぎると、ストレスをためてしまう
- 60分以上、有酸素運動すると、燃費のいい体になる
- 筋トレをやりすぎると、筋肉の回復する時間が無くなる

1:疲れが取れずに、止めてしまう

運動しすぎると、疲れます。その疲れた体で、また体を動かすのです。これでは、「ああ、もうやめたい!」となります。つまり、運動を止めてしまうのです。

太っている人、リバウンドした人は、運動していません。
この人たちと、同じになるのです。
2:やりすぎると、ストレスをためてしまう

運動しすぎると、ストレスがたまります。疲れ切った体で、「また、運動しないと」と思ってしまい、プレッシャーも感じてしまう。そのストレスが、実はダイエットの大きな敵。
例えば、ストレスが、ドカ食い(いわゆる、食べ過ぎてしまうこと)の原因になることが、きちんと論文で証明されているのです。
入り口がダイエットであろうとストレスであろうと,BE(むちゃ食い) がダイエットを促進させることで悪循環の過程は発生する。また,仮に,ダイエットをやめたとしても,ストレスが慢性化していれば,常にこうした悪循環を活性化する動力源が供給され続け,BE からは容易に抜け出せないことになる。

また、先ほどと同じように、運動自体がストレスになると、やめてしまいます。
その結果、太ったままとなるわけですね。
3:60分以上、有酸素運動すると、燃費のいい体になる

有酸素運動は、長くやり続けると、燃費のいい体になります。つまり、カロリーを使いにくくするわけですね。こうなると、ダイエット効果は低くなります。

マラソン選手みたいな体を想像すると、わかりやすいですよね。
4:筋トレをやりすぎると、筋肉の回復する時間が無くなる

筋肉が回復する時間は、48時間ほど、と言われています。
まず、筋トレすると、筋肉の繊維(筋繊維:きんせんい)が切れる。この切れた繊維を回復させるのに、2日ほどの時間が必要なのです。
ちなみに、この回復のとき、少し強くします。これを「超回復(ちょうかいふく)」といいます。

ボディビルダーでも、トレーニングしたところは、2日以上空けますからね。
続くペースこそ、1番大事

「やりすぎか、どうか」の基準は、たった1つ。
続くペースがどうかです。
あなたが、やりやすいペースで問題ありません。
ただ、ポイントは週に2回以上にすること。1回では、ダイエット効果が期待できませんからね。

ちなみに、私は、平日1回、休日1回でやっています。
続く運動、5つの特徴
本当のダイエットは、続く運動が必要です。先ほども言いましたが、運動が続けば、ダイエットは絶対に成功するから。そして、この運動には、5つの特徴があります。
- 楽しい
- ストレス解消
- 健康になる
- アンチエイジング効果がある
- 急な予定があっても、変更できる
私は176cm、65kgの体型を15歳から、25年間、変わらずにいます。それは、20年以上、運動し続けているから。この体こそ、証明そのものです。
1:楽しい
楽しい運動は、続きます。当然ですよね。あなたも、体を動かしたくて仕方ないというものを、見つけましょう。ちなみに、私はボクシング。
ボクシングジムに通わなくなり、10年以上たちますが、今でも、歩道でやっています。誰も来ない、清掃工場の前で、一人「シュッ、シュッ」と、シャドーボクシングと呼ばれる、トレーニングをやっているのです。

完全に「危ない人」ですよね。でも、続けます。
それは、楽しいから。本当にただ、それだけなのです。
2:ストレス解消

ストレスを解消する運動は、続きます。あなたも、私も、生活していれば、色々ありますよね(笑)。
ちなみに、これは、ドーパミンと呼ばれるホルモンの働きだとも言われています。

やせている人、若くて、かっこよく、きれいな人は、ストレスと脂肪を、同時になくします。
だから、やせたままなのです。
3:健康になる

運動すると、健康になります。これも、論文できちんと証明されています。
適度な有酸素運動は免疫力と抗酸化能力を高める作用があり、運動終了後一定期間持続する。
また、活性酸素(かっせいさんそ)と呼ばれる、色々な病気の原因になるものを、抑える働きもあるのです。
適度の運動負荷は生体に刺激を与え, 組織の機能を一時的に低下させるものの, 運動後の機能はかえって高い水準にあがる.)は生体に障害を引き起こす過酸化脂質の変動に関しての検討で適切な種類と強さの運動訓練を重ねることにより, 健康を維持できるだけでなく,疾病の予防効果も期待できるとしている

運動で、健康が手に入れば、止めるのが、怖くなる。
つまり、自然と続けるわけですね。
4:アンチエイジング効果がある

運動には、アンチエイジング効果があります。アンチエイジングとは、年を取るにつれて出てくる老化を、少しでも良くすることを言います。
まず、アンチエイジング医学を行っている日本抗加齢医学会(にほんこうかれいいがっかい)のホームページで、「運動はアンチエイジングに効果がある」という文章があります。
アンチエイジング医学は“加齢”に焦点をあてた究極の予防医学といえる。 予防医学を考えるときに最も中心的な医学となる可能性を秘めた医学なのである。
現在厚生労働省は、メタボリックシンドローム撲滅のためにあげている、適度な運動、適切な食事、禁煙、サプリメントなどはまさにアンチエイジング医学の流れにそったものであり、単に疾患予防というレベルを超えて、さらに健康レベルをあげていくことがアンチエイジング医学的アプローチといえる。
所見から抗加齢(アンチエイジング)的な医学的戦略に結びつけます
(例)
骨年齢が高ければ、 適量の骨に刺激を与える運動や有酸素運動をすすめます。
体脂肪が多く、筋肉量、筋力等に問題があれば、 具体的な運動方法を教え、簡単に出来る筋トレを指導します。
血管年齢が高ければ、 動脈硬化性疾患の存在を念頭に置き、上位の医療機関で再検査を行い、抗凝固療法なども視野におきます。
さらに、肌の老化を防ぐ力もあると、こちらの論文にあります。
皮膚の老化を避けるためには光老化対策、酸化ストレス対策、糖化ストレス対策が重要である。
一次予防としては骨格筋肉量の維持、適度な運動、適正な食習慣が奨励される。これは血糖の急激な上昇を避け、インスリン抵抗性を増加させないためである。グルコースの70% は骨格筋で消費され、骨格筋量の減少がインスリン抵抗性増加を助長するので筋肉負荷運動は重要である。

若さが保てるなら、運動し続けますよね。
5:急な予定があっても、変更できる

急な予定があっても、変更できるものが、本当の運動です。家事や、子育て、仕事、出張など、色々あるはず。さらに、病気などで、運動できないときもあるでしょう。

これを考えていない時点で、そもそも失敗することになります。
脂肪が燃えるホルモン

では、ここで、脂肪を燃やすホルモンである、カテコールアミンについて、お話します。これも、論文できちんと証明されているものです。
脂肪動員の引き金になるのは、アドレナリンやノルアドレナリンなどの、カテコールアミンとよばれるホルモンである
このカテコールアミンとは、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つのホルモンの総称(まとめていったもの)になります。
脂肪を燃やす運動
そして、このホルモンを出す運動が、「有酸素運動」と「全力運動」になります。論文でも、きちんと証明されています。
有酸素運動

また,(有酸素運動の)連続法では運動中の血中アドレナリン,ノルアドレナリン,成長ホルモン,遊離脂肪酸およびグリセロール濃度が増加し,インスリン濃度の低下が認められた.
全力運動

血漿A(アドレナリンの濃度)は70~90%(運動)強度で急激に増加したのに対して

この運動をしましょう。脂肪を燃やすホルモンの力を、活かすのです。
まとめ
本当のダイエットは続きます。続くから、体型が維持できる。

そうなると、私は20年以上、ダイエットしていると言えますね。
そんな私でも、小学校時代は138cm、48kgのデブでした。体育の時、マット運動ができない、クラスに1人はいた肥満児だったのです。それが、ダイエットに成功して、今では、この細く引き締まった体を手にしています。
プロ野球選手でも、引退すると、太る人がいますよね。その理由は、運動しなくなったから。
彼らは運動しなくなった、だから太ったのです。そして、私は運動し続けている。だから、引き締まった体のまま。
同じ40歳でも、これだけの違いが出てくるのです。
その理由を、あなたは今、知った。あとは、「あなたがやるだけ」ですね。
その1歩を、簡単に踏み出せるはずです。それだけの力を、あなたは手にしたのですからね。
やりすぎて失敗なら、「今までの時間を返せ!」と思いますよね。絶対に避けましょう。