「足腰を鍛えるストレッチって、ないかな?」と思っているあなた。
体の機能を取り戻すなら可能です。ここをご紹介しましょう。
ただ「鍛える前の準備段階」なことも、併せて説明します。そこで、トレーニングなら「有酸素運動」と「筋トレ」。例を交えて、お話ししましょう。
そして、規則正しい生活も大事です。体の不調の原因は、ここかもしれません。さあ、まずは足腰を鍛えるストレッチです。
ストレッチは「鍛える準備段階」
まずは、ストレッチだけで「鍛えられるのか?」ですが、そこまでの強さはありません。
つまり「鍛える準備段階」と言えます。この運動の強さ(強度)は「メッツ」という単位で、数値になっています。
ストレッチと同じ作業はこれ
ストレッチのメッツは「2.5」。この数値と同じ作業はこちら。
- 軽い掃除
- ピアノ
- テーブルセッティング
- スクーターやオートバイに乗る

12のストレッチを絵で確認する
それでは、ストレッチを、12個お話ししましょう。
①:足を前後に広げて、腰を落とす
②:足を横に広げ、片足は伸ばし、もう片方の足はひざを曲げ、腰を落とす
③:足を広げ、両ひざを曲げて、腰を落とす(いわゆる四股:しこ)
④:ハムストリングを伸ばす その1
⑤:ハムストリングを伸ばす その2
⑥:アキレス腱を伸ばす
⑦:あぐらみたく座って、足の裏をつけて、上半身を倒す
⑧:伸ばした片足をつかむために、手を伸ばして、体を倒す
⑨:太ももの表側を伸ばす
⑩:仰向けで、ひざを両手で抱え、股関節(こかんせつ)をほぐす
⑪:足を広げる(開脚)
⑫:両足を上に伸ばし、重力を使って広げる
私が描いた絵で確認します。世界一わかりやすいですよ。
①:足を前後に広げて、腰を落とす

- 背筋を伸ばし、前の足のひざは直角にする
②:足を横に広げ、片足は伸ばし、もう片方の足はひざを曲げ、腰を落とす

- 伸ばした足は一直線、もう一方の足はひざを曲げる
- 左右、どちらともやる


③:足を広げ、両ひざを曲げて、腰を落とす(いわゆる四股:しこ)

- つま先を外に向ける
- ひざは90度にする

④:ハムストリングを伸ばす その1
ハムストリングは、下の黄色い四角で囲んでいる「太ももの裏の筋肉」です。

足を前後に広げて、上半身を倒しましょう。

⑤:ハムストリングを伸ばす その2
足を少し前後にして、前に出した足はのばしたまま。後ろの足はひざを曲げて、腰を下ろしましょう。


⑥:アキレス腱を伸ばす

- 壁を押すと、アキレス腱が良く伸びる

⑦:あぐらみたく座って、足の裏をつけて、上半身を倒す

- 足の裏をつけて、ひざを床につける

- 姿勢を良くして、前に倒す
⑧:伸ばした片足をつかむために、手を伸ばして、体を倒す



⑨:太ももの表側を伸ばす
片ひざを曲げて、上半身を後ろに倒しましょう。



⑩:仰向けで、ひざを両手で抱え、股関節(こかんせつ)をほぐす

- 円を描くように足を動かす
⑪:足を広げる(開脚)

- 両足と背筋を伸ばす
- その後、上半身を倒す
⑫:両足を上に伸ばし、重力を使って広げる

- つま先は上

- 重力を利用すると、足がだんだん開くようになる

鍛えるなら、有酸素運動と筋トレ
鍛えるなら、有酸素運動と筋トレがいいですね。ただ、1つポイントがあります。
運動前のストレッチはダメ
ただ、運動前はストレッチをやらないでください。体が動きにくいです。これも論文で証明されていること。

筋活動における筋力に及ぼすスタティックストレッチングの影響について検討が行われてきた。しかしながら、これまでにスタティックストレッチング(普通の静的ストレッチ)による筋力向上を明らかにした報告はなく、その殆どが筋力低下を確認している。
同様に、パワーについてもスタティックストレッチング後の向上を明らかにした研究はなく、我々は膝伸筋群に対する合計20分間のスタティックストレッチングによって最大等尺性膝伸展筋力の5%、30%および60%に相当する重量を負荷した際の膝伸展パワーがそれぞれ10.4%、5.6%および8、6%低下したことを報告している。
ストレッチは毎日、寝る前にしましょう。リラックスして、眠りやすくなりますよ。
準備とは、体に動きを思い出させること


これで「運動しやすい体」になるのです。

1:有酸素運動
有酸素運動は下半身を鍛えるのに、いいですね。ここでは、次の4つをご紹介しましょう。
- ウォーキング
- スロージョギング
- 踏み台昇降
- ラジオ体操
1つずつ確認します。
その1:ウォーキング

ウォーキングは、取り入れやすい運動ですよね。コツは次の3つ。
- 足の中心で着地
- リュックなど、両手が使えるカバン
- ひじを引く意識で
これで、徒歩から「運動」に変わります。
コツ1:足の中心で着地

足の中心で着地しましょう。これで、痛みが出にくいです。

コツ2:リュックなど、両手が使えるカバン

リュックなど、両手が使えるカバンにしましょう。バランスよく歩けて、疲れにくいです。
コツ3:ひじを引く意識で

ひじを引く意識を持つと、腕がより大きく使えます。これだけで、今までの歩き方と全く違いますよ。
その2:スロージョギング

スロージョギングとは、ゆっくり走ること。

以前、失敗した人には、ぜひおすすめですね。
私も苦手で、足が遅いですが、これは、もう10年以上続けています。
コツは次の3つです。
- 呼吸は「鼻から2回、口から2回」
- 話ができる速度で
- 自分に合った靴と服で
ぜひ、確認してください。
コツ1:呼吸は「鼻から2回、口から2回」

呼吸は次のようにしましょう
- 鼻から2回吸う
- 口から2回吐く
これで、肺と呼吸が楽になります。
コツ2:話ができる速度で

話ができる速さで、走りましょう。ペースを上げる必要はありません。これだけで、プレッシャーから解放されます。
コツ3:自分に合った靴と服で

自分に合った靴と服がいいです。靴は両足、試着しましょう。左右で大きさが違いますからね。

その3:踏み台昇降
踏み台昇降とは、階段を上り下りする運動です。
軽いバーベルをもって行えば、より運動の強度は高くなります。
その4:ラジオ体操

ラジオ体操も素晴らしい運動です。家で手軽に始めるなら、迷わずこれですね。

- 指先まで伸ばすのを、意識する
- 1つ1つの動作を大きくする
さあ、やってみてください。
2:筋トレ
筋トレも、効率よく鍛えられます。ここでは、次の2つをご紹介しましょう。
- スクワット
- バーピー
まずは、スクワットからです。
その1:スクワット
スクワットを4コマで見ていきましょう。
〇:流れを4コマで見る

- 腰に手を当てて、お尻・腰を支える



〇:YouTubeで確認
その2:バーピー
バーピーとは、このような運動になります。
〇:横からの形

〇:前からの形

〇:YouTubeで確認

疲れないのは、規則正しい生活
疲れないために、規則正しい生活も大事です。具体的に、次の3つを、見直しましょう。
- 食事
- 体のバランス
- 睡眠
これで、あなた自身も変わります。
1:バランスのいい食事こそ、素晴らしい体を作る

バランスがいい食事こそ、素晴らしい体を作ります。なぜなら、食べたもので体は作られるから。骨も、髪も、爪も、全て作り変えて、生きています。
このバランスが崩れれば、当然、体もおかしくなるのです。
2:正しい姿勢で、体のバランスを整える
体のバランスも大事です。例えば、姿勢。あなたはスマホを使う時、座っている時、おかしな姿勢になっていませんか? ここでは、正しい姿勢を、4つ確認しておきましょう。
- スマホを使うとき
- 座っているとき
- 立っているとき
- 歩くとき
今すぐ、自分の姿勢を確認するのです。
その1:スマホを使うとき


チェックするのは、この5点。
- スマホは顔の高さにする
- 使わない手で下を支える(手の甲は上)
- スマホを持つ手は、腕と一直線上で安定させる
- 深く座る(背もたれを使うのもあり)
- 両足をしっかりつける
その2:座っているとき
では、座るときは、これです。


ポイントは、こちら
- パソコンなどを使うとき、ひじを机に置く
- 深く座る(椅子の背もたれを使うのもあり)
- 足は地面にしっかりつける
その3:立っているとき


立つときは、壁につくことをイメージしましょう。
- 「頭」「背中」「肩」「腰」「かかと」の5つが、壁につくように
- 肩は、背中側に引き寄せる
- 両足に、体重をバランスよくかける
その4:歩くとき


- 上から、頭が引っ張られる感じで
- 腕は自然に振る
- お腹・腰から出る感覚で
- 足の着地は「つま先から中心の間」

3:睡眠で、体をリフレッシュする

睡眠も大事。人生の1/3は寝ていますからね。休息をしっかり取るから、起きた時に、生き生きとした時間を過ごせるのです。
まとめ
ストレッチは鍛える準備段階。その向こうに行きましょう。今できることを、始めるのです。そうすれば、あなたの思いに、体が必ず応える。あとは、行動のみ。早速やり始めましょう。