「腕立て伏せって、インナーマッスルが鍛えられるのかな?」と思っているあなた。
鍛えられません。なぜなら、アウターマッスル(骨格筋:こっかくきん)という「手で触れる筋肉」が動くから。インナーマッスルがサボるのです。
そこで、トレーニングをご紹介しましょう。
Aー1:ひじを固定して、左右にあおぐ
Aー2:ひじを固定して、上下にあおぐ
Bー1:ひじを固定して、左右に引っ張る
Bー2:ひじを固定して、前に引っ張る
「え? 簡単」と思うでしょうが、これでインナーマッスルだけが動きます。最後に鍛えた効果。これで、やる意味も見出せます。さあ、早速、この記事の「中身」を見ていきましょう。
腕立て伏せで、インナーマッスルは鍛えられにくい
腕立て伏せでは、インナーマッスルは鍛えられません。なぜなら、アウターマッスルが動き、サボってしまいます。
インナーマッスルは、軽い負荷で動く筋肉
インナーマッスルは、軽い負荷で動くものです。例えば、呼吸。これでも、筋肉を使います。腹横筋(ふくおうきん)という、インナーマッスルを鍛えるトレーニングが、深呼吸を使った「ドローイン」になります。
【腹横筋はこちら】

【ドローインのやり方】

〇:横から見ると

〇:前から見ると

- 鼻から息を吸う
- 大体、3~5秒
- お腹はへこませる

そして、吐くときのポイントです。
〇:横から見ると

〇:前から見ると

- 口から息を吐ききる
- 大体5~7秒かけて
- お腹はさらにへこませる
〇:YouTubeで確認する

仰向けでのやり方ですが、YouTubeで、確認しましょう。

4つのトレーニングの仕方
それでは、トレーニングの仕方をご紹介しましょう。
Aー1:ひじを固定して、左右にあおぐ
Aー2:ひじを固定して、上下にあおぐ
Bー1:ひじを固定して、左右に引っ張る
Bー2:ひじを固定して、前に引っ張る

こちらも、絵で確認します。
A:うちわを使って
Aー1:ひじを固定して、左右にあおぐ

- ひじを固定する
- 10~20回ほど行う
- これを3セット
- 必ず、左右行う
Aー2:ひじを固定して、上下にあおぐ
〇:前から見ると

〇:横から見ると

- ひじを固定する
- 10~20回ほど行う
- これを3セット
- 必ず、左右行う
B:チューブを使って
Bー1:ひじを固定して、左右に引っ張る

- ひじを固定する
- 10~20回ほど行う
- これを3セット
- 必ず、左右行う
- チューブはしっかりと固定する
Bー2:ひじを固定して、前に引っ張る
〇:前から見ると

〇:横から見ると

- ひじを固定する
- 10~20回ほど行う
- これを3セット
- 必ず、左右行う
- チューブはしっかりと固定する

「うちわ」「チューブ」どちらも同じ動作です。負荷はこれくらいで、大丈夫ですよ。
2つの効果
インナーマッスルを鍛える効果は、次の2つあります。
- ケガしにくい
- パフォーマンスが上がる
それでは、確認していきましょう。
1:ケガしにくい
まずは、ケガしにくいこと。中の筋肉を鍛えれば、関節自体、強くなります。例えば、野球のピッチャーは、160㎞以上の球を投げますよね。このため、腕や肩に大きな負担がいく。この負担を少しでも軽くするために、インナーマッスルを鍛えて、故障を予防しています。

2:パフォーマンスが上がる
先ほどもお話ししましたが、体自体が強くなるので、運動のパフォーマンスが上がります。ケガしにくいから、追い込める練習もできる。

肩こりなら、改善される可能性が高い
もし、肩こりを治すためなら、腕立て伏せは効果がある可能性が高いです。なぜなら、肩回りの筋肉を使うから。
肩こりの原因の1つは、筋肉が硬いから
肩こりの原因の1つは、筋肉の硬さです。トレーニングすると、ここが使われて、柔らかくなります。つまり、血の巡りもよくなり、痛みが軽くなるのです。


肩回りをほぐす、7つのストレッチ
肩回りをほぐすなら、ストレッチもいいですね。ここでは、次の7つをご紹介しましょう。
その1:腕を引き寄せて、肩を伸ばす
その2:両手にタオルをもって、腕を引っ張る
その3:壁に手を付けて、体を回す
その4:腕をねじって、腕を上に向ける
その5:後ろに手を置いて、あごを上げる
その6:後ろに手を組んで、肩を引き寄せる
その7:背中で、両手を合わせる
こちらも確認していきます。
その1:腕を引き寄せて、肩を伸ばす
ひじにもう一方の腕をつけて、引き寄せましょう。肩が伸びます。

その2:両手にタオルをもって、腕を引っ張る

かなり気持ちいいストレッチ。やり方はこうです。
〇:前から見ると

〇:後ろから見ると

これで、肩が上がりますよ。

その3:壁に手を付けて、体を回す
壁に手をつけましょう。

そして、体を回すのです。これで、肩が横に回ります。

手の向きは、上下両方やると、違う筋肉が刺激されます。


その4:腕をねじって、腕を上に向ける
まず、腕の組み方は、こうします。

そして、後ろに倒しましょう。

斜めから見ると、このような感じ。

その5:後ろに手を置いて、あごを上げる

こちらを意識しましょう。

- 手の指は後ろに向ける
- 腰を上げる
- あごも上げる
その6:後ろに手を組んで、肩を引き寄せる

- 手を後ろに組む

- 背中を引き寄せる

肩甲骨(けんこうこつ)を意識しましょう。

その7:背中で、両手を合わせる

- 背中に、手を持っていく

- 手を合わせる
(手がつかなくても、出来るところまででOK)

動かすことが、こりをほぐす最もいい方法です。
靭帯(じんたい)や腱(けん)の鍛え方
関節には、靭帯や腱があります。
- 靭帯…骨と骨をつなぐもの
- 腱…骨と筋肉をつなぐもの
この2つの鍛え方も、ご紹介します。これが「1回に20秒かける腕立て伏せ」になります。

実は、システマという「ロシアの合気道みたいなもの」格闘技があるのですが、そこでお話しされていたもの。筋肉は「数秒」しか全力を出せない。だから、この2つを強くするのです。こちらにYouTubeもあります。
〇:YouTubeで確認

色々なトレーニングで、関節周りを鍛えましょう。
まとめ
インナーマッスルの鍛え方はきちんとあるので、取り入れましょう。さらに、腕立て伏せもやれば、腕や肩が強化されますね。あなたの悩みが改善されることを祈っています。
まずは、息を吸うときです。