「ジャンピング腕立て伏せって、どうなのかな?」と思っています? 流れと3つの効果、お話ししましょう。
- 一瞬、大きな力を出せる
- 体幹が鍛えられる
- 負荷が大きくなる
絵を使って、簡単にイメージできます。さらに「ケガの不安」「負荷を大きくする方法」の解説もします。これで「もやもや」が晴れるはず。さあ、早速始めましょう。
流れを、4コマで確認
まずは、絵でジャンピング腕立て伏せの流れを確認しましょう。

- まずは1秒キープ

- ゆっくり2秒かけて下ろす
- わきは締める

- 1秒キープ

- 上げると同時に腕でジャンプする
- 着地してAに戻る


3つの効果を、確認する
ジャンピング腕立て伏せの効果は、次の3つです。
- 一瞬、大きな力を出せる
- 負荷が大きくなる
- 体幹が鍛えられる
早速、見ていきましょう。
1:一瞬、大きな力を出せる

ジャンプするときに、一瞬大きな力を出せます。これは、普通では出来ないトレーニング。いわゆる「瞬発力(しゅんぱつりょく)」が鍛えられます。
2:負荷が大きくなる
1と関係しますが、ジャンプして体を上に飛ばすため、負荷自体も大きくなります。比べてみましょう。
〇:ジャンプしたとき

〇:普通に上げたとき

3:体幹が鍛えられる

ジャンプ、着地の衝撃などで、体幹(たいかん:お腹、腰など、体の中央部分)が鍛えられます。「不安定な状況で、一定の姿勢を保つこと」が、トレーニングになるのです。
ケガの不安
ただ、ジャンプするため、ケガの不安があります。
手首に大きな負担がかかる

最も危ないのが、手首。着地するときに、大きな負担になります。関節や腱(けん)靭帯(じんたい)などを痛めることがあります。
ちなみに腱は「骨と筋肉をつなぐもの」靭帯は「骨と骨をつなぐもの」です。
プッシュアップバーは使えない

プッシュアップバーは使えません。着地のときに握るのは、相当、難しいですからね。手首への負担は消えません。
正しいフォームを確認する
もし、普通の腕立て伏せで物足りないなら、正しいフォームかどうか、確認しましょう。なぜなら、大きな負荷が腕、背中にかかるから。

正しいフォームはこちらです。
- 1回あたり6秒かける
- 手は胸の下で、肩を引き寄せる
- ひじを動かさない
- 姿勢をよくする

これで、今までの腕立て伏せが「生まれ変わります」。
1回あたり6秒かける

①:体を下すのに「2秒」

②:体勢をキープするのに「1秒」

③:体を上げるのに「2秒」

④:体勢をキープするのに「1秒」


これで、かなり辛くなりますよ。
手は胸の下で、肩を引き寄せる
手は胸の下の高さです。そして、わきを締めましょう。
〇:手の位置

〇:肩の引き寄せ

肩、二の腕に大きな刺激を与えられます。
ひじを動かさない


ひじが動くと、負荷が逃げます。これで、トレーニングの効果が下がる。さらに、ひじへの負担も、大きくなりますからね。
姿勢をよくする

上半身・下半身が先に動くも、負担を逃がしています。



負荷を大きくする3つの方法
これでも満足できないなら、この3つに挑戦しましょう。
- 腕を閉じたもの
- 片手の下にボールを置いたもの
- 片手腕立て伏せ
1:腕を閉じたもの
腕を閉じたものを、ナロープッシュアップといいます。私もやっており、腕や背中に大きな負荷がかかりますよ。

- 左右の指が触れるほど、閉じる

- 体をしっかりと下ろす
2:片手の下にボールを置いたもの
片手の下にボールを置くと、不安定になり、大きな負荷がかかります。

- 片手をボールの上に置く

- しっかりと、体を下ろす
もちろん、両手やりましょう。
3:片手腕立て伏せ
最後は「片手腕立て伏せ」。


- しっかりと、体を下ろす
これが出来れば、腕立て伏せは卒業ですね。
まとめ
ジャンピング腕立ては、瞬発力は手に入りますが、ケガの心配も大きくなります。だからこそ、別のトレーニングを行うことが望ましい。例えば、私も10年やっていたボクシングはどうでしょう?
これで、あなたは迷いなくできるはず。さあ、色々考えてみてください。
ジャンプしたときに「手を叩く」のも、いいですね。