「肩幅を作る腕立て伏せを知りたいな」と、肩を触りながら思っていました?
肩はもちろん「逆三角形のシルエット」を作る「背中」のトレーニングもご紹介しましょう。さらに、バーベルを使った筋トレもお話しします。そして、肩こりについて。これには「ある程度効果」があります。
これで、あなたの「後ろ姿」が変わります。さあ、まずは腕立て伏せです。
肩幅を作る腕立て伏せ 3選
肩幅を作る腕立て伏せは、次の3つです。
1:逆立ちに似た腕立て伏せ
2:上下に動かす腕立て伏せ
3:手を下に向けて行う腕立て伏せ

1:逆立ちに似た腕立て伏せ
逆立ちに似た腕立て伏せは次の2つがあります。
- 壁に足をつけた場合
- 床に足をつけた場合

〇:壁に足をつけた場合
【4コマで流れを見る】

- 壁に足をつけて、逆立ちのようにする
- 手で体を支えるように置く
- このまま1秒キープ

- 頭の方に体を落とす
- 手で体を支えるように、肩と腕を使う
- 2秒かけて、体を下ろす
- 息は吸いながら

- 床に頭がつかないようにする
- このまま、1秒キープ

- 肩と腕の力を使って、体を上げる
- 2秒かけて、Aに戻る
- 息は吐きながら
逆立ちのように下で支えるので「直接、肩に刺激」がいきます。かなり負担があるので、床に足をつけた場合もお話ししましょう。
〇:床に足をつけた場合
【4コマで流れを見る】

- 腰を上げる
- 足は伸ばす
- このまま1秒キープ

- 下半身はそのままの体制
- 頭のほうに、体を下ろす
- 肩と腕で、体を支える
- 2秒かける
- 息は吸いながら

- 床に頭をつけない
- 1秒キープする

- 肩・腕の力で体を上げる
- 2秒かけて、Aに戻る
- 息は吐きながら

2:上下に動かす腕立て伏せ
【4コマで流れを見る】

- 腰は少し上げる

- 体を前に動かす
- 息は吸いながら

- 体を床にはつけない

- 円を描くように、持ち上げる
- A~Dまで、6秒ほどかける
- 息は吐きながら
3:手を下に向けて行う腕立て伏せ

手の向けかたは、このような感じです。

- 手はわきより少し下
- 手の指の向きは、右手が「4時」左手が「8時」
【4コマで流れを見る】

- 少しわきを広げてもOK
- これで、1秒キープする

- わきを締めて下ろす
- 2秒かける
- 息は吸いながら

- 肩・腕に負荷がかかるのを、感じる
- 1秒キープする

- 2秒かけて、Aに戻る
- 息は吐きながら

ダンベルを使うと、肩を細かく鍛えられる
肩幅を作るなら、ダンベルを使ったトレーニングもご紹介しましょう。ダンベルとは、このようなものです。



肩の筋肉は、3つに分けられる
実は、肩の筋肉は「後ろ」「中央」「前」の3つの部分で、鍛え方が「微妙」に違います。


それでは、3つの肩の部分に分けて、トレーニングをご紹介します。

1:後ろの部分
まずは、後ろの部分を2つ、ご紹介します。
1-1:上半身を倒し、バーベルを横に広げる(ダンベル・リア・レイズ)
1-2:横になって、前に伸ばした腕を上げる(ライイング・リア・レイズ)
では、早速、見ていきましょう。
1-1:上半身を倒し、バーベルを横に広げる(ダンベル・リア・レイズ)
【2コマで流れを見る】

- 肩甲骨(けんこうこつ)を開く
- ひじは少し曲げる

- 上体を起こさない
- ひじは曲げたまま
- 肩甲骨も開いたまま
- 真横に広げる



では、横からも見ていきます。


1-2:横になって、前に伸ばした腕を上げる(ライイング・リア・レイズ)
【2コマで流れを見る】

- ひじは軽く曲げる
- ダンベルは床につけない

- 円をえがくように、上に上げる
- 肩甲骨は開いたまま
- ひじも曲げたまま
2:中央の部分
続いて、中央部分。同じく2つになります。
2-1:立って、横に腕を広げる(サイド・レイズ)
2-2:横になって、横に伸ばした腕を上げる(ライイング・サイド・レイズ)
絵でイメージしていきましょう。
2-1:立って、横に腕を広げる(サイド・レイズ)
【2コマで流れを見る】

- ダンベルは体につけない
- ひじは少し曲げたまま

- ひじは曲げたまま
- 手の小指から上げる
- 真横に上げる
2-2:横になって、横に伸ばした腕を上げる(ライイング・サイド・レイズ)
【2コマで流れを見る】

- ダンベルは体から浮かせる
- ひじを曲げたまま

- 真横に上げる
- ひじは曲げたまま
- 手の小指から上げる
3:前の部分

最後に前の部分は、1つです。
3-1:伸ばした腕を前に上げる(フロント・レイズ)
【2コマで流れを見る】

- 手のひらは体の方
- ダンベルは体につけない

- ひじを伸ばしたまま、上げる
- 腕は地面と水平に
横から見ると、上げ方もイメージしやすいです。


4:前:中央の両方

前・中央と2つの部分が鍛えられるものもあります。こちらです。
4-1:座って、肩幅に広げた腕を上げる(ダンベル・ショルダー・プレス)
【2コマで流れを見る】

- ひじをしっかりと下げる
- 手のひらを前に向けてダンベルを握る
- 椅子に座り、両足をしっかり床につける

- 円を描くように、持ち上げる
- 頭の上までダンベルを持つ

「逆三角形の上半身」には背中を作る
肩を鍛えたいあなたは逆三角形の上半身を作りたい。そこで必要なのは、背中です。

ここを鍛えると、自然と逆三角形の形になります。
普通の腕立て伏せでも「正しいフォーム」なら、背中が鍛えられる
普通の腕立て伏せでも、正しいフォームで行えば、背中も鍛えられます。必要な点をお話ししていきましょう。
1回あたり6秒かけること

この時間の使い方を、4コマで確認しましょう。
4コマで時間の流れを確認する
①:2秒で体を下す

②:1秒、キープする

③:2秒で体を上げる

④:もう1度、1秒、キープする


2つのポイント
さらに、2つのポイントをご紹介しましょう。
- 手は胸の下に置き、肩を引き寄せる
- 体は一直線上にする
では、確認です。
〇:手は胸の下に置き、肩を引き寄せる
手は胸の下の場所に置いて、肩を引き寄せます。わきを締めたまま、背中に大きな負荷がかかりますね。


〇:体は一直線上にする
体は一直線上にしましょう。これで、背中への負荷が逃げません。

「上半身から」「下半身から」では、負荷が軽くなってしまいます。
【上半身から】

【下半身から】


あなたも、この3つの間違いをしている
腕立て伏せが効かないと思っている人の多くが、間違ったやり方をしています。具体的に、次の3つです。
- 反動を使う
- 関節が動く
- カチッと伸ばす
1つずつ、確認しましょう。
その1:反動を使う

反動を付けると、簡単に出来ます。重いものを持ちあげる時に、よくやる行動。
ただ、トレーニングでは、筋肉に刺激がいかないので、意味がありません。
その2:ひじをカチッと伸ばす
ひじをカチッと伸ばすのも、反動の1つです。


ここには腱(けん:筋肉と骨をつなげるもの)や靭帯(じんたい:骨と骨をつなげるもの)があり、治すのに時間がかかります。血管が通っておらず、血液で栄養を送り込めないためです。
その3:ひじが、前後・左右に動く


ひじも動くと、負担が逃げます。小学生や筋肉がない人が、よくやる行動です。

普通の腕立て伏せで鍛えられる筋肉
腕立て伏せは、背中以外も鍛えられる筋肉があります。
〇:全体像

〇:肩(三角筋:さんかくきん)

〇:肩・首(僧帽筋:そうぼうきん)

〇:肩(大円筋:だいえんきん)

〇:二の腕(上腕三頭筋:じょうわんさんとうきん)


これなら、あなたが欲しい「逆三角形のシルエット」が手に入りますよ。
呼吸をする「大事さ」
呼吸は止めないこと。なぜなら、心臓や肺の方が、筋肉よりも先に限界を迎えるから。今、この記事を書いている前の日に、私が感じたことです。

いや、お恥ずかしいんですが…。
呼吸を意識すると、負荷も回数も上がり、今まで以上の限界を、筋肉に与えられました。
「吸う」「吐く」のポイント
息を「吸う」「吐く」のポイントはこちら。
- 物や体を「持ち上げる」「腕を伸ばす」時は「吐く」
- それを戻すときに「吸う」

これで、あなたの限界も先に行きます。
肩こりには「ある程度の効果」がある
肩こりには、ある程度の効果があります。なぜなら、筋肉を動かし、血行が良くなるから。
筋肉が硬いと、痛みに代わる
筋肉が硬いと、痛みに変わります。同じ姿勢だと、バキバキになりますよね。それが、ずっと肩に起きているのです。

6つのストレッチで、痛みをやわらげる
肩の筋肉をほぐす「ストレッチ」をすると、軽くなることもあります。例えば、次の6つをご紹介しましょう。
その1:タオルを持って、両手を上げ、左右に引っ張る
その2:壁に手を付けて、逆に向く
その3:手をねじって、上に向き、肩甲骨(けんこうこつ)をはがす
その4:後ろに手を置いて、あごを上げる
その5:後ろに手を握って、背中をそらす
その6:背中で手を合わせる
もちろん、絵を使って確認していきますね。
その1:タオルを持って、両手を上げ、左右に引っ張る


肩の中から、柔らかくなりますよ。

その2:壁に手を付けて、逆に向く
まず壁に手を付けて、反対側に向きましょう。

そして、体をゆっくり回すのです。

手の向きは、上下でやりましょう。伸びる筋肉も微妙に違いますよ。


その3:手をねじって、上に向き、肩甲骨(けんこうこつ)をはがす
まず、手を絵のように「ねじって」ください。

そして、頭を背中に倒すように、上半身をそらします。

斜めからは、このようなイメージです。

その4:後ろに手を置いて、あごを上げる
正座のように座り、手を後ろに置きましょう。

意識する点は、次の3つです。

- 手の指は後ろに
- あごを上げる
- お尻を浮かせる
その5:後ろに手を握って、背中をそらす
まずは、後ろで手を握ります。

頭を後ろに倒し、肩を引き寄せましょう。

その6:背中で手を合わせる
背中で手を合わせましょう。

合わなくても、出来るところまでやるだけで、肩回りがほぐれます。

これで、絶対に肩こりが軽くなります。
インナーマッスルを鍛える
さらに、インナーマッスルを鍛えるのも、一つの手ですね。インナーマッスルとは、体の内側の筋肉のこと。あなたが触っている筋肉は「骨格筋(こっかくきん)」といい、アウターマッスルとも言われています。
肩の中には、細い筋肉がある
肩の中にはたくさんの「細い筋肉」があります。



鍛えるポイントは「軽い力で動かすこと」
鍛えるには「軽い力で動かすこと」です。なぜなら「大きな力」を使うと「インナーマッスルがさぼる」から。
「うちわ」を使った2つのトレーニング
そこで「うちわを使った」トレーニングを2つご紹介しましょう。これなら、インナーマッスルだけに刺激を与えられます。
- ひじを固定して、うちわを横に振る
- ひじを直角に曲げて固定し、うちわを上下に振る
それでは、確認しましょう。
その1:ひじを固定して、うちわを横に振る
ひじを固定して、うちわを横に振りましょう。これだけで、肩の中の筋肉が使われ、今まで感じたことない疲労を感じます。

1分ほど行うと、効果が出てきます。
その2:ひじを直角に曲げて固定し、うちわを上下に振る
ひじを直角にして、動かさないようにしましょう。そのまま、うちわを振ると、同じようにインナーマッスルが鍛えられます。


これは野球の「ピッチャー」が「チューブ」を使って、やっています。疲労回復も早くなり、ケガの予防にもつながるのです。
それでも痛い場合は病院へ
これでも、痛い場合は病院に行きましょう。ケガなどが隠れている場合がありますからね。
まとめ
肩幅があると、カッコいいし、服も綺麗に着こなせます。これを手に入れるには、トレーニングが効果的です。さらに、ストレッチもすれば、体はより変わっていきます。
さあ、あとは、行動だけですね。