「壁に手をついた腕立て伏せで、肩こりって、治るのかな?」と思うあなた。
かなり高い確率で治ります。正しいフォームなら、肩回りの筋肉を使いますからね。その3つのコツを確認しましょう。
その1:手は胸の下、脇をしめる
その2:肩を背中側に引き寄せる
その3:1回あたり6秒で行う
また、肩こり自体の理由は、次の5つです。
- 筋肉の緊張
- 腕を上げないため、機能の低下
- 使わないため、腱(けん)靭帯(じんたい)がくっついてしまった
※:腱…筋肉と骨をくっつけるもの
※:靭帯…骨と骨をくっつけるもの
- 靭帯、腱が傷ついている
- ほかの場所をかばっている
これらの対処方法もご紹介。さらに、肩回りのストレッチも、もちろん絵で解説します。これで、肩も頭も軽くなる。さあ、今すぐ、読み進めてください。
肩回りの筋肉を使うから、肩こりが治る可能性がある
腕立て伏せを行えば、肩周りの筋肉を使います。だから、ほぐれて柔らかくなり、肩こりが治る可能性があります。

3つのコツを確認
正しいフォームのコツは、次の3つです。
- 手は胸の下、わきをしめる
- 肩を背中側に引き寄せる
- 1回あたり6秒で行う
絵で確認していきましょう。
その1:手は胸の下、わきをしめる
手は胸の下に置いて、わきをしめましょう。肩幅くらいの広さがいいです。

その2:肩を背中側に引き寄せる
そして、肩を背中側に引き寄せましょう。これで、わきを締めたまま出来ます。


その3:1回あたり6秒で行う
時間は「1回あたり6秒」です。その中身を説明します。
①:1秒 止まる

②:2秒で下ろす

③:1秒 止まる

④:2秒で上げる


肩こり 5つの原因
肩こりの原因は色々ですが、主に次の5つがあります。
- 筋肉の緊張
- 腕を上げないため、機能の低下
- 使わないため、腱、靭帯がくっついてしまった
- 靭帯、腱が傷ついている
- ほかの場所をかばっている
1つずつ見ていきましょう。
1:筋肉の緊張
まずは、筋肉の緊張。長い時間、使わないと、筋肉が固まり、血行も悪くなります。


腕立て伏せで、筋肉が柔らかくなれば、痛みも取れますね。
2:腕を上げないため、機能が低下
次に腕を上げないため、機能が低下すること。筋肉・関節の衰えですね。
肩の筋肉・関節を使っていない

最近「腕を思い切り上げたこと」を、思い出してください。多くの人が「いつだったけかな?」と考えたはずです。それほど、肩を使っていない。だから、筋肉や関節が衰えたのです。

3:使わないため、腱(けん)靭帯(じんたい)がくっついてしまった
1、2と関係しますが、肩を使わないので、筋肉や腱、靭帯などがくっついたことも、痛みの原因です。

本来なら、違う動きをするものが「くっつく」ので、お互いが当たり、痛むのです。
くっつけたほうが体は楽である
「使わないもの」は「くっつけた」ほうが楽になります。別々である必要がないため、1つにまとめることは「体の進化」になるから。


なにかの手術で体に「金属のチタン」を埋めこんだとしましょう。そのまま、リハビリを続けると、そのチタンを体に取り込み、取り出せなくなります。金属のチタンと骨や筋肉が、一体としたほうが、動きやすいわけですね。

2008年、コンサートのリハーサル中にバック転に失敗して右大腿骨と骨盤を骨折。大腿骨と骨盤に数本のボルトを入れる手術をし、医師からは今まで通りには踊れないと言われた。術後 必死にリハビリをして何とかダンスできるまで回復したが、今でも右足の動きには制限があるらしい。今現在も少し右足を引きずるような歩き方をしている。
4:靭帯、腱が傷ついている
靭帯、腱が傷ついている場合もありますね。

この2つは血液が通っていないので、回復に時間がかかります。病院などを受診しましょう。
5:ほかの場所をかばっている
最後に、ほかの場所をかばっていること。

腕や腰、背中をかばっているため、痛みや違和感がでることがあります。
全身をストレッチすることが大事
そこで、体全部をストレッチしましょう。なぜなら、不調の原因が、どこか分からないから。

ストレッチの全ても書いています。
全身のストレッチを載せた記事がありますので、こちらを参考にしてください。
肩回りをほぐすストレッチだけでも、やってみましょう


1:腕を組んで、後ろに倒し、肩甲骨を動かす
2:後ろに手を置き、あごを上げ、肩甲骨をはがず
3:タオルを両手で持って、左右に引く
4:壁に手を付けて、逆側を見る
5:腕を背中側に組んで、肩を引き寄せる
6:背中で「両手」を合わせる

1:腕を組んで、後ろに倒し、肩甲骨を動かす
まずは肩甲骨を動かしましょう。ここの骨になります。

それでは、腕の組み方を絵で確認してください。

そして、後ろに倒します。

斜めからも見てみましょう。イメージが付きやすくなります。


2:後ろに手を置き、あごを上げ、肩甲骨をはがず


意識するのは、次の3つです。

- あごを上げる
- 指の方向は後ろ
- 腰、お尻を上げる

3:タオルを両手で持って、左右に引く



これで、かなり楽になりますよ。腕も上がるようになります。

4:壁に手を付けて、逆側を見る
壁に手を付けて、逆側を見るのもいいですね。

壁と逆側に、体を向けましょう。

手も「上向き」「下向き」と両方やります。



5:腕を背中側に組んで、肩を引き寄せる
腕を背中で組んで、肩を引き寄せる。これも、肩回りが楽になりますね。


6:背中で「両手」を合わせる
最後に背中で「両手」を合わせること。


手が合わなくてもいいです。出来るところまで、やりましょう。

(ちなみに42歳になりました。)
4つの正しい姿勢
さらに、正しい姿勢を意識しましょう。なぜなら、毎日の「おかしな点の積み重ね」が「肩への負担」になることも多いから。その「おかしさ」が、姿勢の中に隠れている。そこで、次の4つを確認します。
- イスに座って、スマホを見ている時
- 座って、パソコンを使う時
- 立っている時
- 歩いている時
こちらも、絵で確認していきますね。
1:イスに座って、スマホを見ている時
イスに座って、スマホを使うときの姿勢は、これです。


この5点を意識しましょう。
- スマホは顔の前の高さまで
- 空いている手の甲で支える
- スマホを持つ手は、一直線上に
- イスに深く座る
- 両足を床にしっかりとつける
2:座って、パソコンを使う時
続いて、座って、パソコンを使うときは、これです。


こちらも、次の3点を意識しましょう。
- ひじを机に置き、肩に負担をかけない
- 深く座る
- 椅子の背もたれを使って負担をかけない
- 床に足をつける
3:立っている時
では、立っているときです。


「壁に背中をつけて、立つ」ように、イメージしましょう。こちらも3つのポイントをご紹介します。
- 「頭」「背中」「肩」「腰」「かかと」の5つを、壁につける
- 肩を、少し背中側に寄せる
- バランスよく、両足に体重を乗せる
4:歩いている時
最後に歩くときです。


では、4つのポイントです。
- 「頭の中心から、糸で上に引っ張られる」ように
- お腹からに進む
- 肩の力を抜き、手を動かす
- 両足は、バランスよく体重移動する

意識するだけで「カッコよさ」が作られますよ。
姿勢に必要な「腹横筋(ふくおうきん)」の鍛え方
正しい姿勢に必要な「腹横筋」の鍛え方もご紹介しましょう。腹横筋とは「体の中にあるコルセットのような筋肉」のことです。

そして、次の2つで鍛えられます。
- ロングブレス
- ドローイン
それでは、お話ししていきます。
その1:ロングブレス
ロングブレスとは「鼻から3秒かけて息を吸い、口から7秒かけて息を吐き切る呼吸法」です。俳優の美木良介(みきりょうすけ)氏が作ったものですね。それでは、やり方を絵で見ていきましょう。
〇:まずは

- 鼻から3秒かけて、息を吸う
- 腰は少し前に出す
- 後ろ足(絵では左足)に体重を少し多めに乗せる
(あまり後ろだと、腰を痛めます)
〇:次に


- 口から7秒かけて、息を吐ききる
- 両手を思いっきり、力を入れて、閉じる


その2:ドローイン
ドローインとは「お腹をへこませて息を吸い、さらにへこませて息を吐き切るもの」です。では、絵でやり方を見ていきます。
〇:まずは


- 鼻から息を吸う
- お腹をへこませる
〇:次に


- 口から息を吐ききる
- お腹を、さらにへこませる


まとめ
肩こりの解決方法として、腕立て伏せは効果的です。ただ、十分ではない。
そこで、全身を整えることを意識しましょう。さあ、あなたの目の前に、その解決の扉が見えているはず。早速、その手で開けましょう。