「腕立て伏せのみで、筋トレをしたいな」と思うあなた。十分出来ます。まずは正しいフォームをご紹介しましょう。具体的に次の8つのポイントを確認します。
- 1回あたり「6秒」使う
- 手をつく場所は、胸の下あたり
- 肩の骨を引き寄せる
- 関節を動かさない
- 体は一直線上に
- 反動をつけない
- ひじをカチッとしない
- 呼吸は「必ず」する
さらに、鍛えられる筋肉をご紹介しましょう。トレーニングの仕方で、作られるものも違いますからね。さらに、色々な腕立て伏せ。具体的には、こちらです。
- プッシュアップバーを使う
- 「両手がつく」くらい閉じる
- 体の左右に動かす
- 腰を思いっきり上げる
- 体を前後に動かす
手のつく場所を不安定にする
- バランスボードで
- 片手をボールの上で
- 片手で
さらに下半身について。鍛えられますが、あくまで「おまけ」なことを、理解しましょう。これで、やりたくてウズウズします。さあ、まずは。正しいフォームからです。
正しいフォーム 8つのポイント
腕立て伏せのみでも「正しいフォーム」なら、体はしっかりと鍛えられます。そのポイントは、次の8つです。
- 1回あたり「6秒」使う
- 手をつく場所は、胸の下あたり
- 肩の骨を引き寄せる
- 関節を動かさない
- 体は一直線上に
- 反動をつけない
- ひじをカチッとしない
- 呼吸は「必ず」する

1:1回あたり「6秒」使う

これは4コマで確認すると、分かります。
①:2秒で体を下す

②:1秒、その体制でキープする

③:2秒で体を上げる

④:1秒、その体制でキープする

2:手をつく場所は、胸の下あたり
手をつく場所は、胸の下。腕の筋肉がより多く使われます。

3:肩の骨を引き寄せる
肩の骨を引き寄せましょう。これで、わきを締めたまま、体を上下できます。

肩甲骨(けんこうこつ)の場所も確認しましょうね。
〇:上から見ると

〇:肩甲骨(けんこうこつ)

4:関節を動かさない
関節を動かさないようにしましょう。多くの人が、この4つの間違いをしています。
間違い その1:上半身から動く

間違い その2:下半身から動く

間違い その3:ひじが左右に動く

間違い その4:ひじが前後に動く


あなたのフォームを確認してください。
5:体は一直線上に
4と関係しますが、体は一直線上にしましょう。

6:反動をつけない
反動は小さい力でも、大きなものが持てます。だから、筋トレには必要ない。


体に負担がかかりますからね。
7:ひじをカチッとしない
ひじを「カチッと」伸ばすと、痛める可能性があります。関節には「腱(けん:骨と筋肉をつなぐもの)」「靭帯(じんたい:骨と骨をつなげるもの)」があり、痛めやすいです。しかも、治るのも遅い。血管が通っていないので、栄養を運べないのです。

8:呼吸は「必ず」する
呼吸は必ずしましょう。息を止めると、力は出ますが、回数が伸びません。心臓や肺が、より早く限界を迎えるため。そして、ポイントは次の通りです。
息を吐く
- 体を上げるとき(力を使うとき)
息を吸う
- 体を下ろすとき(元に戻すとき)

腕立て伏せの全てが分かりましたね。
鍛えられる4つの筋肉
それでは、鍛えられる筋肉も絵で確認します。まずは、基本の4つ。
①:首と肩(僧帽筋:そうぼうきん)

②:肩と背中(大円筋:だいえんきん)

③:二の腕(上腕三頭筋:じょうわんさんとうきん)

④:肩(三角筋:さんかくきん)


主に「背中側」が鍛えられます。
トレーニングを使い分けると、筋肉が変わる
それでは、4つの「トレーニングの使い分け」をご紹介しましょう。
- 筋肉を大きくしたい
- 筋肉を細く引き締めたい
- 胸を大きくしたい
- 痩せマッチョになりたい

これで「作られる筋肉」「目指す体」が変わります。
その1:筋肉を大きくしたいなら、8~12回で限界になるもの
筋肉を大きくしたいなら、8~12回で限界がくるトレーニングにしましょう。ボディビルダーがやっています。

その2:細く引き締めたいなら、20回で限界になるもの
細く引き締めたいなら、回数は増やすこと。20回くらいがいいですね。マラソンランナーやボクサーの筋肉をイメージしてください。
その3:胸を鍛えるなら、腕を広げる
胸を鍛えるなら、腕を広げましょう。


鍛えられる筋肉は「大胸筋(だいきょうきん)」という胸の筋肉になります。

その4:細マッチョになりたいなら、腕を閉じる
細マッチョなら、腕を閉じましょう。


鍛えられる筋肉は、背中の「広背筋(こうはいきん)」です。


ボクサーが、まさにこれ。ちなみに私はボクシング歴10年です。
筋肉ごとの腕立て伏せで、体を作りあげる
腕立て伏せと言っても、種類はたくさんあります。その中で、次の6つをご紹介しましょう。
- プッシュアップバーを使う
- 「両手がつく」くらい閉じる
- 体の左右に動かす
- 腰を思いっきり上げる
- 体を前後に動かす
手のつく場所を不安定にする
- バランスボードで
- 片手をボールの上で
- 片手で
「こんなに違うの?」と驚くはずです。
1:腕の筋肉

太く強い腕、細く引き締まった腕。鍛えられた腕を目指しましょう。
1-1:プッシュアップバーを使う
プッシュアップバーとは、このような道具です。

これで行うと、握った手で体を安定させるため、よりキツイトレーニングになります。

それでは、4コマで流れを見ていきましょう。
①

②

③

④


プッシュアップバーは、1,000~2,000円ほどで買えますよ。
1-2:「両手がつく」くらい閉じる
「両手がつく」くらい腕を閉じると、より腕に刺激が行きます。「ナロープッシュアップ」と言い、私も今、やっています。
手の置く場所は、このように触れるくらいにしましょう。

【前から見た形】


【横から見た形】



両手の幅で、負荷の調整もできますよ。
2:胸に効く

大きく「鳩(はと)」のような胸は、たくましい体の印象を与えます。
2-1:体の左右に動かすのも、胸の筋肉に効く
体を左右に動かすのも、胸に効くいいトレーニングです。4コマで確認しましょう。

- 両腕は広げる
- ひじは90度に曲げる

- 体の高さは変えない
- 左腕を曲げる

- Aと同じ形に戻す

- 体の高さは変えない
- 右腕を曲げる
3:肩に効く

肩幅があると、ジャケットなどの服が綺麗に着こなせますよね。
3-1:腰を思いっきり上げる
腰を思いっきり上げると、肩の筋肉が鍛えられます。逆立ちに似た腕立て伏せですからね。

- 腰を上げる
- 足のつま先で支える

- 腰を上げたまま
- 頭から下ろす

- 頭は床につけない
- 足のつま先で支えたまま

- Aの姿に戻る
- 腕、肩の筋肉を使う
3-2:体を前後に動かす
先ほど同じ体勢から、体を前後に回転させる腕立て伏せもあります。

- 腰を上げる
- 足のつま先で支える

- 体を前に倒す
- 胸から下ろす感じで

- 胸と床はつけない
- 体を一直線にするように変えていく

- 頭から上げるように持ちあげる
4:インナーマッスル
手のつく場所を不安定にすると、インナーマッスルが鍛えられます。このインナーマッスルとは、体の内側にある筋肉。鍛えるには「アウターマッスル(体の外側にある筋肉)」を「動かさない」のがポイントで「バランスをとる」と出来ます。例えば「バランスボールの上に座る」のも、同じ理由で、足腰のインナーマッスルを刺激します。


だから、不安定な場所で行うと、自然と使われ、鍛えられるのです。
4-1:バランスボードで
バランスボードとは、不安定な足場をつくるものです。

4-2:片手をボールの上で
続いて、片手をボールの上にのせて行いましょう。かなりつらいです。

4-3:片手で
最後は、片手。これができれば、腕立て伏せを卒業してもいいですね。

下半身も鍛えられる
下半身も鍛えられます。なぜなら、体全体を支える必要があるから。フロントブリッジというトレーニングをご覧ください。

これは腹筋、背筋を鍛えるもの。

①:お尻

②:ふくらはぎ

③:お腹

④:太ももの表

この体制のまま、体を上下するのが「腕立て伏せ」です。だから、トレーニングになります。
あくまで「おまけ」のような感じ
ただ、あくまで「おまけ」です。例えば、腹筋なら、このような足上げのほうが、効果的です。
〇:流れを4コマで見る

- 足を伸ばす
- 足を床につけない
- 両腕で床を押して、体を安定させる
- 1秒キープ

- 足を伸ばしたまま、上げる
- 両腕で床を押し、体は安定させたまま
- 2秒かけて、足を上げる

- 体の上まで、引き上げる
(足と床が90度になるように)
- このまま1秒キープ

- 足を伸ばしたまま、下げる
- 2秒かけて、Aに戻る


- 肩幅に足を広げる
- 両腕は、体の前で組む
- このまま、1秒キープ

- お尻から落とす
- 2秒かけて、体を落とす

- 太ももと、ふくらはぎはつくのが、理想
- かかとは地面につけたまま
- このまま1秒キープ

- 2秒かけて、Aに戻る

まとめ
腕立て伏せでも、色々な種類があり、全身を鍛えられます。ただ、腹筋やスクワットの方が、鍛えられるのも事実。その全てをまとめた記事がこちらにあります。
さあ、早速見ていきましょう。あなたの視界が開けてきますよ。